横浜~オフコースの名曲が聞こえていた日
2013年 01月 20日
朝出勤するとアメリカの数字を確認し、日中は日本の数字を追い続け、夕方になるとイギリスの数字が動き始めます。
そして1カ月もすると、私の頭では常に数字が回り始めました。世の中のすべてが動き続ける数字になってしまったのです。さらに数カ月たち、目に見える現実世界が回り始めると、まるでその世界の軸を抑えるように、私の胃が痛むようになりました。
どうやら私の心と体は仕事に適応できず、何らかの障害が発生したのです。病院で「慢性胃炎」と診断され、心のリフレッシュをするように勧められました。
当時、私の楽しみは「知らないどこか」へ行くことでしたので、港に向かうことが多くなりました。公園で大道芸を見たり、停泊する船を眺めては、「いつかこの船に乗って、遠くの街にいこう。」とつぶやきました。
そしてそんな時には、どこからともなくオフコースの名曲「秋の気配」が流れていました。私の人生とはかけ離れた歌詞ですが、不思議と心が落ち着きました。
若い日は、輝く思い出ばかりではないと思う日曜日のおじさんです。