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安家産直は土日限定の「ランチの穴場」~行くなら早めの時間に!!~_b0206037_09063133.jpg
5月にオープンした安家産直(食堂も併設)に、名物のあっかラーメン(かつて安家にあった食堂の名物きのこラーメンを再現)を食べようと思って行ってきました・・・が!!この日はランチタイム終了ギリギリに行ったところ、きのこのラーメンは売り切れで普通のラーメンのみとのこと!
なんでも、地元安家の皆さんも楽しみにしているそうで、半分ぐらいは地元の人が食べているとのこと。もっと外の人に食べてほしい~とのことですが、地元の人に愛されているって、最高じゃないですか!この日もお客さんで賑わっていました。
でも気を落とさず、予想外のパスタセット(ピザ付き)がメニューにあるそうなのでこれを頼みます。ピザは2種類ぐらい選べるとのことで、コウタケ入りのピザを頼みます。
安家産直は土日限定の「ランチの穴場」~行くなら早めの時間に!!~_b0206037_09063159.jpg
この日のパスタは旬の野菜(トマト・ホウレンソウ)とエビのパスタ。具材たっぷりで食べ応えがあります。
そして、ピザが生地ももちもちで、特に美味しい!コウタケのピザなんて初めて聞きましたが、合うもんですね。
安家イタリアン。そういえば安家はイタリアン食材も溢れています。秋冬には安家地大根も色々味わえるのか?春はさんがいねぎ?今後も楽しみですね。

さて、産直のほうですが土日のみ営業なのですが、タイミングが合えば「じゅうねもち」「どんぐりまんじゅう」「栗まんじゅう」などの、安家のソウルフードとも言えるような絶品手作り郷土おやつを購入することができますし、食堂でその場で食べることもできます。が・・・この日はすでにおやつ類は売り切れ!!
「早く来なくちゃダメよ~」と言われましたが、おかげでまた来る理由ができました。ある意味、商売上手!?
そのほか、野菜や手作りの工芸品なども販売中ですし、食堂ではソフトクリーム・ホットコーヒーなども販売中なので、ちょっと休憩もできます。
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安家の社会学・民俗学研究のスペシャリスト、岡 惠介さんによる新刊「山棲みの生き方 木の実食・焼畑・短角牛・ストック型社会」も販売されていました。手元にもありながらまだ読めていませんが、安家における長年の蓄積に加え、岩泉町全体のことや、ここ最近の短角牛の動向なども踏まえた考察なども加わり、北上山地の伝統的な暮らし、循環型の暮らしに関心のある方や学生、研究者にはたまらない本だと思います。
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目の前には安家川の清流が流れ、時には釣り人の姿も。食事を待つ間に周辺の散歩も楽しめそうです。
もちろん、日本最大・鍾乳石の素晴らしい「安家洞」 も目の前です。
この夏のおすすめ!「岩泉龍泉洞~安家洞(安家産直)~新山根温泉べっぴんの湯~久慈」このドライブルート(県道7号線)をぜひ通ってみてください。
(※大月峠は9月末完成の見込みで道路改良中のため、平日・土曜日の日中は時間帯通行止めがあります。日中は2時間おきぐらいに一時通行止め解除の時間がありますので、ご確認ください。)



安家産直施設について
【営業時間】9:00~15:00(食堂11:00~14:00)
【TEL】0194-24-2701
【住所】岩手県下閉伊郡岩泉町安家字日蔭1番地10


# by kyounoinaka | 2016-07-03 09:43 | ●地域情報 岩泉・近隣のお店&レストラン

短角牛のリラックスタイム~2016初夏・黒森山~_b0206037_21170344.jpg
ここは朝の安家・黒森山。広大な放牧地に放たれて、早くも1か月以上が経過した安家の短角牛たちです。
放牧地も広大ですが、北上山地もはるかに広大な山並みが延々と連なっています。ここから見える人工物は、はるか遠くの風力発電の風車ぐらい、青空の日ももちろん雄大な山並みと緑がきれいなのですが、個人的にはこの場所は若干風が吹いているような、通り雨でも来そうなときに来ると、より一層雄大な北上山地の迫力が高まります。

短角牛のリラックスタイム~2016初夏・黒森山~_b0206037_21242528.jpg
AM8:30の放牧地はすでに食事タイムも終わり、牛たちはリラックスタイムの真っ最中。(もう少し暑くなると、牛たちは広葉樹林の中に入って休みます。)
雲間から出てきた朝日を浴びて、毛並みの良い牛たちがより一層美しく見えます。こうやって見ると、短角牛といっても微妙に毛の色は違うことがわかります。
いわいずみ短角牛は自然交配で、夏山冬里育ち。昔からの短角牛の産地は今も自然交配による繁殖が一般的です。人工授精が一般的な黒毛和牛のように「著名な血統」が目立ってあるわけではありませんが、それでもやはり短角牛も生き物なので様々な血統が存在しますし、品種改良によって微妙に「日本短角種」も時代によって変化しているようです。

「品種改良」とはとても時間がかかることなので、少し前の価値観が現在に反映されたりもします。(例えばサシの多い少ないなど)
価値観も立場によって様々なので、とても改良とは難しいことなのだなぁと思いますが、
子育て上手で、粗飼料主体で丈夫に育つ、短角牛ならではの根本は今も揺るがないのではないかと思いますし、これからも維持していかなければいけないと思います。

短角牛のリラックスタイム~2016初夏・黒森山~_b0206037_21281727.jpg
さてそんな話は、放牧ライフを謳歌している牛たち自身はつゆ知らず、この時間に行けば、母子そろって二度寝?というかうつろうつろ?している牛たちがあちらこちらに見られます。二頭そろって仲良く目を閉じたり、お母さん牛は若干物音を耳で拾って周囲は把握しているようですが、牛たちをびっくりさせないようにゆ~っくり近づいていけばいつしか、牛も私を警戒しなくなり、リラックスした写真を撮らせてくれます。

子牛の頭にはちょこんと小さな角が頭をのぞかせかけています。そんな状態ですが本気で人が突っつかれたらかなり痛いと思います。半年の放牧期間のうちに、子牛は急速に大人になっていきますね。


こちらは子牛の動画です。ちょっぴり警戒しつつ、でも好奇心も旺盛。看視人さんが毎日様子は見ているとはいえ、基本的に放牧中なので、若干野生の本能?も併せ持ち、警戒心も大事!
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向こうに見えるのは放牧地の名前にもなっている黒森山です。その名の通り、周囲には豊かな森が広がっています。

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ここは標高1,000m。周囲では、少し高い山に生える「マルバダケブキ」が咲き誇っていました。

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看視人さんは、放牧地へ通じる長い林道の草刈の真っ最中でした。暑い中、お疲れ様です!!

# by kyounoinaka | 2016-07-02 21:56 | ◎もの いわいずみ短角牛と生きる

暑い日も湧き水「天王水」は変わらず冷たい!_b0206037_23193859.jpg
こちらは岩泉町の湧水「天王水」の湧き口です。
湧き水の美味しさにハマってからは、毎日湧き水を欠かさず常備するようにしているので、週に一度はポリタンクを持って湧き水を汲みに行きます。本田の「天王水」、中里の「宮脇の清水」はよく行きますし、時には大川の「いぬわし清水」などに立ち寄ってみたり。なかでも、岩泉町内から近いということもあって、「天王水」に行く頻度が高いです。ここの湧き水はなんといっても大きな木の下から、水が湧きだしている、森の恵みを頂いている感たっぷりの、ロケーションが魅力。
暑い日も湧き水「天王水」は変わらず冷たい!_b0206037_22580401.jpg
水汲み場も手入れがされて清潔感があり、もちろん水も冷たくて美味しい。ここ数日のような暑い日に行くと、とくに実感します。汲むときにはやっぱり新鮮な湧きたての水をその場で頂くと、森のパワーが頂けるような気がします!!
(※無殺菌の生水です。)
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最近、この周辺の手入れが進められており、水汲み場へ向かう通路が歩きやすくなったり、東屋がちょっと小奇麗になったり、小型水力発電による電灯が灯ったりしています。地域の皆さんにも大事にされていることが伝わってきます。
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龍泉洞~安家洞の間の県道7号線沿いにあり、目印はこの赤い鳥居です。水をくむときは、神様にご挨拶をしていくのがおすすめですよ。

場所の確認には、岩泉町湧水マップもご活用ください。

# by kyounoinaka | 2016-07-01 23:25 | ●地域情報 岩泉湧水めぐりマップ

短角牛と人が守る「安家森」芝草原の奇跡!_b0206037_09432530.jpg
昨日、いまも天然芝草地への短角牛放牧が続く「安家森」へと久々に登ってきました。今年は7頭の短角牛が放牧され、標高1,100mの放牧ライフを満喫しています。
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岩泉町のほかの短角牛放牧地は、多くが地域共同の畜産基盤として、牧野組合を作って運営されています。
いずれの放牧地も1980年代の広域農業開発事業(北上山系開発)を通じて収量の高い牧草地や、看視小屋・道路・牛の水飲み場などが整備され、そして天然の広葉樹林の林間放牧地を組み合わせて牛を放牧しています。

一方で、「安家森」は場所が安家地区の最も奥であるためか、そうした近代化の投資は行われませんでした。牛肉輸入自由化(1991年)の際に、短角牛の減少により牧野組合での放牧利用が中止されました。しかし、草原の景観は牛の放牧で牛が草を食し、牛糞が肥料になるという循環で成り立つもの。放牧中止されると、次第に草原は伸び放題となり、灌木も侵入し、自然の流れとはいえ景観は変化していきます。
こうしたなか、昔からの天然芝草地と山頂付近の文化的景観を、安家地域のアイデンティティとして守りたいと、地域内外の人たちの想いが実を結び、「安家森の会」による牧野サポーター制度により、放牧が復活。現在も頭数は少ないながら、放牧が続けられています。
近代化の投資が行われなかったことが逆に幸いして、さらに、人々の想いが実って、藩政時代からも続くであろう歴史的文化的景観が守られたことになります。
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ところで、岩泉町のほかの短角牛放牧地(牧野組合の放牧地)でみられるのは、多くがお母さん牛、その春生まれたばかりの子牛、そして種牛1頭の姿です。(上の写真は大川・兜森牧野)
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一方で「安家森」に放牧されている牛は主に昨年生まれて、肥育2年目の牛たちです。お母さん牛から乳離れした牛たちが、2回目の放牧に入っているのです。つまり、2シーズン放牧(通常より2倍放牧)の特別な牛たちです。
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しかも、安家森はその環境が素晴らしい。
・昔の放牧のありかたを今に受け継ぐ天然芝草地&林間放牧です。
・この場所は、芝の生える一般的な標高の限界を超えているといわれ、学術的にも貴重な場所です。
・この時期は芝草地に黄色いウマノアシガタの花が咲き、お花畑に群れる牛たちの姿が見られます。
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安家森牧野のなかにはささやかな清水が湧きだし、短角牛たちの水飲み場になっています。高い山に生えるダケカンバの木が生え、少しゆがんだ木々からは冬場ここがたいへん厳しい環境であることがわかります。
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この安家森牧野のなかをトレッキングコースが通っており、「安家森」「遠別岳」2つの山頂を目指すことができます。山頂に行くためには、牛が逃げ出さないように設置されている牧柵の扉を開けて、登山道を登ってゆきます。開けたら、必ず閉めてくださいね。
昨日は安家森の山頂に行ってきましたよ。この石がゴロゴロした景観も冬場の厳しい環境によるものです。
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安家森山頂からは岩手山・姫神山、写真には写っていませんが早池峰山と岩手の名峰が並んで見える大パノラマ。さらに七時雨山や北上山地の緑のパノラマ、眼下の放牧地など変化に富んでおり見ていて飽きない景色です。
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なんと高山に生える植物であるハイマツが山頂には生えています。ほかにもさまざまな高山植物をこの周辺では観察することができます。
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この放牧地の景観は、【安家森の会】による市民サポーター制度で守られています。会員は年会費8,000円で、牧野の管理費用に充てられるほか、会員特典として、毎年短角牛肉・安家地大根などの特産品や、放牧地の近況などを伝える会報も届きます!!

お問い合わせ先:安家森の会事務局(岩泉町役場安家支所)
TEL 0194-24-2111

# by kyounoinaka | 2016-06-30 10:15 | ◎もの いわいずみ短角牛と生きる

梅雨の晴れ間の清水川かいわい&その後の「さんがいねぎ」_b0206037_18545977.jpg
岩泉ではあじさいが徐々に色づき始めています。袰綿のあじさい坂がどうなったかそろそろ楽しみです。
梅雨の晴れ間の清水川かいわい&その後の「さんがいねぎ」_b0206037_18562538.jpg
梅雨の晴れ間を受けて、まるで新緑のように鮮やかなイチョウの木を見上げながら・・・
石垣のある小道を下ってゆくと清水川にたどり着きます。
梅雨の晴れ間の清水川かいわい&その後の「さんがいねぎ」_b0206037_18571123.jpg
梅雨の晴れ間の清水川かいわい&その後の「さんがいねぎ」_b0206037_18580595.jpg
小さな堰の近辺にはたくさんの魚が群れており、見ていて飽きません。私は釣りはしないもんで、見ているだけでなんだか満足です!!いや、魚も、ジビエも、食べる方は興味はあるんですが、、やはり私が興味があるのは農耕の方ですね。
梅雨の晴れ間の清水川かいわい&その後の「さんがいねぎ」_b0206037_18581195.jpg
空の色と木の色を見れば、まだまだ春の延長線のようだなぁと朝の青空を噛みしめながら。
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一方で、川沿いのトラノオの花なんかを見るとそろそろ夏、秋が足早にやってくるなぁとも思います。
そういえばふれあいらんど岩泉にも、ホタルブクロの花が咲いていました。
梅雨の晴れ間の清水川かいわい&その後の「さんがいねぎ」_b0206037_18593572.jpg
清水川はだんだんと町中に近づいて川幅を広げてゆきます。
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宇霊羅山の絶壁は朝夕の光と影でより一層迫力を増します。
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【続報】岩泉の伝統野菜、さんがいねぎです。我が家の庭にあるものは一部、3階建てになったものもありましたが、ほとんどは2階建てでした。自然にポロリと落ちるのかなと思っていましたが、だんだんと1階部分が弱くなって自然に地面に着地する、そして翌春勢いよく芽吹くというのが正しいのかもしれませんね。すでに切り取って地面に植えてあるものと、今後の様子を観察していきます!

# by kyounoinaka | 2016-06-28 08:43 | ●地域情報 地域の話題&岩泉・近隣の風景