★放射能検査結果★「いわいずみ短角牛肉」検出せず
2011年 07月 21日
検査機関:
厚生労働省登録検査機関 ㈱島津テクノリサーチ
検体名:
「いわいずみ短角牛肉」
岩泉町大川産、6月21日出荷、6月22日と畜
検査結果:
ヨウ素(I-131)、セシウム(Cs-134、Cs-137) 全て「検出せず」
「いわいずみ短角牛肉」安心してお召し上がり下さい。
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(以下、個人的な思いです。)
先日深夜に「テレメンタリー2011 3.11を忘れない⑤ 酪農家の涙 飯舘村 計画的避難」という番組が放送されました。(KFB福島放送)放射能に汚染され、計画的避難地域に指定された酪農家を映したドキュメンタリーですが、とても心に突き刺さる内容でした。
平和な山村の風景の中で、田植えのできない田んぼは雑草が生え、収穫期を迎えた牧草は風になびき、そして牛たちは殺処分のためトラックに載せられて行きました。
「牛がいたから子ども達を育てることができた。牛がいたから家を建てることができた。牛がいたから…」
と涙ながらに訴える農家の姿が忘れられません。
福島県を中心に、放射能で汚染された稲ワラが大きな問題になっています。
岩手県でも県南の一関周辺の稲ワラから放射能が検出されました。
県北に位置する岩泉町でも全畜産農家を対象に稲ワラの入手先の聞き取り調査を行っています。幸いほとんどの生産者が地元の稲ワラを与えていますが、単純に「岩泉は安全だ」と喜ぶ気分でもありません。
農家は加害者なのでしょうか。
震災後はガソリン不足の影響などから家畜に与えるエサの供給が一時的にストップしました。被災地では断水が続きました。
しかし、水やエサを与えなければ家畜は死んでしまいます。
昨年は宮崎県で口蹄疫が発症し、中国産ワラがその原因の一つではないかと疑われました。産地では中国産を控え、国産ワラの確保に動きました。岩泉町では最大でも200頭規模の飼養頭数ですが、全国的には1000頭を越える農家も少なくありません。毎月のエサ代は100万円以上です。
福島では牛肉の出荷が停止されました。しかし、エサの給与を停止することはできません。
このエサ代は誰が負担すればいいのでしょうか。東京の市場では牛肉価格が暴落しています。
私たちは今、世界中から安全・安心な食べ物を選ぶことができます。でも生産者は、この土地で、この空気と水で食べ物を作らなくてはなりません。
放射能を取り除くことは容易ではありませんが、生産者に対する感謝と尊敬の気持ちは忘れないようにします。