日本短角種・黒毛和種共進会
2011年 07月 27日
「第22回宮古地方日本短角種共進会」と「第16回宮古地方黒毛和種共進会」
が開催されました。

共進会は由緒ある牛の“美人(美牛?)”コンテストのようなもので、各生産者の日頃の努力の成果を発表しあう貴重な機会です。
しかし、今年の共進会は複雑な思いが交錯していました。原発事故に伴う放射能汚染が広がり、東北各地の牛肉生産にただならぬ影響を及ぼしているからです。

冒頭の主催者挨拶の中で、情報を共有し、生産技術の向上を図りながらこの厳しい局面を乗り越えるしかない、との決意が伝えられました。

今日の共進会には短角牛約50頭、黒毛和牛約30頭が出品され、審査員による厳粛な審査が行われました。
最優秀賞(兼県知事賞)を受賞した牛は次の2頭です。
▼日本短角種…たかさつ号(岩泉町釜津田・佐々木松郎さん)

▼黒毛和種…しげこ号(岩泉町安家・合砂哲夫さん)

※本日、岩手県内でと畜される牛は全て放射能検査を行うことが岩手県庁から発表されました。岩泉町では牧草・稲ワラ等の放射能汚染はなく、7月13日に行ったいわいずみ短角牛肉の検査でも放射能は検出されていませんが、全頭検査により安全性が証明され、生産者の苦労と努力が正当に評価されることを信じています。