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震災6ヶ月、岩泉町小本地区より

あれから6ヶ月が経ちました。
奇妙な落ち着きと不思議な不思議な日常が続いています。あれから半年が経つ…半年。
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そして、そろそろ聞こえてきた…
「いつまでも甘えているな!自分の足で立て!」
という声。
確かにいます。たぶん、ご想像通りの「甘えた人」。

しかし同時に、どうにもならない、どうにもなれない人がいることも、忘れないで下さい。

かけがえのない、なくした命。
懐かしい、失われたコミュニティ。
吠えても叫んでも、もう二度と戻ることはない「あの時」。
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岩泉町の海岸線の住民も、ひたすら待っています。
高台(安全地帯)移転なのか、堤防を造成し、以前の土地で頑張るのか。

国からは未だ、確たる方針は示されていません。
住民の意見もまた、割れています。
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今まで住んでいた所を離れたくない、またここで頑張りたいという方もいれば、
いずれまた津波は必ず来る。将来のためにも高台へ、という方も。
あるいは、危険地域でありながら、半壊の住宅でとりあえず修理して住んでいる。
更に、蓄えのない年金暮らしの人は、一体どうしたらよいのか…。

それ以外にも、住居・集落が決まらなければ、これらに伴う店舗、消防屯所や新たなる自治会組織なども決まりようがありません。
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動くに動けぬままいる中で、体調を崩す方も増えてきています。
何もすることなく、じっとしている時間ばかりで足腰が弱くなったり、急に動悸がしたり。
老け込むにはまだ早い!のに…。

方針を早く示して欲しい。これがみんなの本心です。
by kyounoinaka | 2011-09-12 09:59 | 復興に向けて