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種を伝える~地ウリ(其の二)

これはとても大切なこと。だから記録に残します。

5.2日間放置したビニール袋を開けると、鼻をつく発酵臭が広がります。
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6.バケツにあけて水を注ぎ、手で大きなワタをすくい取ります。そしてザルにあけると、まだまだヌメリがいっぱいです。
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7.またバケツに入れて水洗いし、これを何度か繰り返します。水に浮く種は発芽しないので、流してしまいます。やがてヌメリがとれてきれいな種が残ります。
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8.あとは天日にあて、乾いたらビニール袋かビンに入れ、フタを閉めて冷暗所で保管します。
春、霜の心配がなくなったら種まきとなります。

夏の暑い日、味噌をつけて食べる「地ウリ」は絶賛すべき故郷の味です。
(味噌は麹を使わない「南部の玉味噌」がお薦め。)
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種採りはなかなか手間のかかる作業ですが、おじぃさん・おばぁさんたちがこうやって地域の味を伝えてきてくれたことを、忘れてはならないし、ほんの少しでも、受け継いでいけたらいいなと思うのです。

岩泉の種の伝承に取り組み、「自家採種」の素晴らしさを教えてくれた酪農青年に感謝を込めて、本日のレポートを終了します。
by kyounoinaka | 2011-09-24 00:00 | 南部のむかしきゅうり