種を伝える~地ウリ(其の二)
2011年 09月 24日
5.2日間放置したビニール袋を開けると、鼻をつく発酵臭が広がります。

6.バケツにあけて水を注ぎ、手で大きなワタをすくい取ります。そしてザルにあけると、まだまだヌメリがいっぱいです。

7.またバケツに入れて水洗いし、これを何度か繰り返します。水に浮く種は発芽しないので、流してしまいます。やがてヌメリがとれてきれいな種が残ります。

8.あとは天日にあて、乾いたらビニール袋かビンに入れ、フタを閉めて冷暗所で保管します。
春、霜の心配がなくなったら種まきとなります。
夏の暑い日、味噌をつけて食べる「地ウリ」は絶賛すべき故郷の味です。
(味噌は麹を使わない「南部の玉味噌」がお薦め。)

種採りはなかなか手間のかかる作業ですが、おじぃさん・おばぁさんたちがこうやって地域の味を伝えてきてくれたことを、忘れてはならないし、ほんの少しでも、受け継いでいけたらいいなと思うのです。
岩泉の種の伝承に取り組み、「自家採種」の素晴らしさを教えてくれた酪農青年に感謝を込めて、本日のレポートを終了します。