terra madre~テッラ・マードレ(母なる大地)
2011年 10月 28日
この会議は誰でもが参加できる訳ではなく、国際本部によって招待された生産者や料理人、生産グループのみが参加します。「おいしい」「きれい」「ただしい」を実践するグループでなければ参加できないこの会議に、「いわて短角牛」「安家地大根」の生産グループは2002年の第1回大会から2010年の第4回大会まで毎回招待を受けています。岩泉町の山の中で暮らす伝統的な農業者が世界の舞台に招かれるなんて、素晴らしいことだと思いませんか!
〔2006年10月のテッラ・マードレより〕
スローフード協会の創設者カルロ・ペトリーニ会長の挨拶でテッラ・マードレは始まります。

開会式にはイギリスのチャールズ皇太子やイタリア大統領が出席するほどですが、カルロ会長のスピーチは圧倒的な力強さを持っています。
会場では世界中の民族衣装に身を包んだ参加者が交流を深めています。そして、伝統的な農業や加工技術、あるいは農村の地位向上について多様なワークショップが用意されています。

また、広間では民芸品を展示したり、種の交換会が行われています。お互いの話す言葉は違いますが、コミュニケーションできるのがスローフードの力です。

会場を抜け出して街を歩くと、小さなマーケットが開かれていました。
「母を訪ねて3,000里」のマルコ少年の気分です。

そして、10月28日のトリノの風景です。石畳の散歩道に黄葉が散り始めました。

今年12月2日~4日にかけて、日本のスローフードの祭典「テッラ・マードレ・ジャパン」が長崎県雲仙市で開かれます。開催テーマは、
「風土・生物・味・人の多様性を守り育む~自然と折り合った農と食、暮らしの創造に向けて」
雲仙市は20年前、普賢岳の噴火で大きな被害を受けた町。「自然の脅威と暮らし」と題するワークショップも予定されています。
一般の方の参加も可能ですので、興味のある方はスローフードジャパンのホームページをご覧下さい。