「食の匠」の食卓~松茸入りひっつみ
2011年 10月 30日
しかし、実際に「食の匠」の話を聞いたり、匠の料理を味わう機会ってないですよね?そこで、「『食の匠』の食卓」と題する食事会を企画しました。第1回目は平成9年、最初の「食の匠」に選ばれた昆東子さんの「松茸入りひっつみ」です。

「ひっつみ」は小麦粉で作る岩手の代表的な郷土料理ですが、昆さんの作るひっつみは均一な厚さでコシが強く、とても滑らかです。

岩泉産の大きな松茸に惹きつけられてしまいますが、椎茸・鰹節・昆布・煮干しでとった出汁の奥深い味わいがあってこそ、「匠の味」なのです。
漬物には「松茸の味噌漬け」が添えられていました。

昔、遠方の親類に贈るときには、味噌漬けにして届けたそうです。
食後「匠」からお話を伺いました。
料理好きのお母さんのもとで子どもの頃から日々の暮らしの中で「郷土の料理」を受け継いできたこと、出汁のこと、岩泉町の山の暮らしのこと…
匠の技をすぐに身につけることは難しいけれど、大切なことはきっとシンプルなことで、その積み重ねの先に伝統の技があるのだと感じました。
それにしても、岩泉町の食材、食文化、人材は多様で豊かですねぇ。
なお、昆さんのひっつみは、道の駅いわいずみから車で5分、松茸とワサビの店「山水」で食べられます。

以上、スローフード岩手81回目の主催イベント報告でした。