ニッポン道の駅の旅プラス1~那須与一と巨大水車編
2011年 12月 23日
1.道の駅おおたわら 那須与一の郷
那須与一と言えば弓の名手として知られていますが、歴史上に実在した人物で、栃木県大田原市にお墓があるのです。で、大田原市の“ゆるキャラ”は「与一くん」、道の駅は「那須与一の郷」なのです。
情報館・物産品館・農産物直売館・レストラン館・与一伝承館とある巨大な道の駅ですが、離れて見ると、屋根が扇形になっているのがわかりますか?この扇を狙って、那須与一が弓を引いています。
大田原市は農業が盛んです。「白美人ネギ」「軟化ウド」「トウガラシ」は全国に名を知られ、「とちおとめ」に代表されるイチゴやアスパラ、ナシも品質の高いものばかり。産直開店時間の9時にはお客さんの行列ができるほどの人気です。
また、毎週末にはリサイクル品や工芸品の露店が広間を埋め尽くします。ガラクタ市みたいで、掘り出し物が見つかるかも。
道の駅の隣には、那須神社があり、初詣ののぼりが立っていました。参道の杉並木から横を見ると、田んぼに稲ワラのロールがありました。実は栃木県も全国有数の肉牛の産地で、特に大田原市は黒毛和牛(とちぎ和牛)の一大産地なのです。
那須連山から流れる水が田んぼを潤し、その稲ワラが良質な牛の餌となり、その牛の堆肥が田んぼや畑に還元されて、これまた美味しい野菜や果物ができるのです。
2.道の駅 東山道 伊王野(那須町)
那須町は天皇陛下の御用邸やペンションや別荘が建ち並ぶリゾート地として知られていますが、町の東部は八溝山地の麓に位置する静かな山里で、伊王野はかつて義経が奥州から鎌倉へ向かった東山道の宿場町です。
ここもたくさんの野菜類が安価に売られていますが、見所は直径12mと5.6mの巨大水車が並ぶ水車小屋です。
この水車小屋では実際に蕎麦の粉をひいています。
昭和初期には至る所に水車があったそうですが、電気の普及と共に姿を消していったそうです。岩泉と同じですね。
しかし、この水車のおかげでここでは美味しい蕎麦が食べられるだけでなく、「そばうち道場」で実際に蕎麦打ちを体験することができます。12月の第2週には「チャリティー新そばまつり」があったそうです。
ここで、埼玉支局長から電信が届きました。
寄居町の「かわはく(埼玉県立川の博物館)」にある水車は、なんと直径23mもあると言うのです!デカッ!!
柱脚は鉄筋コンクリートですが、車輪はヒノキで、1分間で一回転するそうです。この水車で何をついているのかと思ったら、実は電球がついているんです。(いわゆるオヤジギャグです。)
寄居町、なかなか侮れませんね。