食べ物と食卓の記憶(ばぁちゃんの凍みいも)
2011年 12月 27日
日々の食卓には山菜やきのこ、雑穀や季節の野菜類、鱒や雑魚(ザッコ)が並びました。
短角牛と木炭、養蚕で稼いだ現金で塩を買い、玉味噌や醤油豆を作りました。水田ができたのは嫁入りから20年以上たった昭和44年のことですが、食べ物に困ることはなかったようです。
野菜ばかりではなく、肉も食べました。一番おいしかったのはキジで、ウサギやバンドリ(ムササビ)もおいしかったそうです。一度に食べきれないときは味噌漬けにしたり、茹でて塩漬けにしました。
必ずしもおいしくはなかったけれど、シタミ(どんぐり)やヘェ(ひえ)を食べてきたために、80を過ぎた今でも元気に畑仕事ができるのだと思っています。
キミ団子やアワ餅はとてもおいしく、麦けぇ(粥)やそばかっけ、生豆腐は決してご馳走ではなく、日常の食事でした。
最後に聞きました。「生きているうちにもう一度食べたいものはありますか?」
ばぁちゃんは答えました。「食べたいものは、今でも何でも作れんのよぉ。」
(写真)
ばぁちゃんの凍みいも(ジャガイモ)作り
一昨日の記事を見て、NHKの方が電話をくれました。
ということで今日のレポートは伊藤さんへの報告です。