岩泉町小本より、新年のご挨拶
2012年 01月 05日
さて、岩泉町小本在住の方から新年のメッセージが届きましたので、ご紹介します。
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「小本の一本松」
なんと書き出せば良いのでしょうか、今年のお正月は。
写真は、去年の3月まで数百本の松林があったところです。(大津波で流失しました。)
実は昔、ここには小本の家並みがあり、明治・昭和の津波で流失した歴史があります。
(※注 その後街並みは内陸寄りに移りましたが、昨年の大津波でその街も流されてしまいました。)
去年の大津波の後、宮古市の瓦礫を一時保管していましたが、東京都が受け入れて下さることになり、だいぶ減りました。
ここには今、11本の松が残るのみ。そのうち10本が「高田松原の一本松」のように枯れてしまっています。
しかし、ただ1本、今この時を、葉を青々と伸ばし、静かに静かに、強くさらに力強く、凛として確かに息づいています。
細く踏ん張り立つその姿は、弱々しく、あまりにも弱々しくて、
今にも海からの寒風に凍え、折れて消え去りそうでありながら、
無限の未来に向けて、逞しく希望に満ちた限りない可能性を秘めているようです。
改めて「命」の不思議を思いながら、
新年あけましておめでとうございます。
この手紙をお読みになる皆様の、本年のご多幸をお祈り申し上げます。
今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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昨夜京都から「東北復興お茶キャラバン」の皆様が「ふれあいらんど岩泉」に到着しました。
田野畑村を出発点に、今日から約2週間、お茶で人々の心を温めながら、沿岸被災地を巡ります。
今朝、田野畑村の集会所に「龍泉洞の水」を届けてきましたが、「田野畑山地酪農牛乳」の皆様の全面的なご協力もあり、大勢の方が集まって、賑やかな「お茶会」が開かれていました。