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震災11ヶ月、宮古市田老町より

震災から11ヶ月を迎えました。当社においては、一部商品に風評被害があるものの、地域復興に向けて職員一丸となって頑張っています。しかし、被災現場では、未だ様々な不安や恐怖を抱きながら暮らしている方々がたくさんいるもの事実です。

今日は宮古市田老町からの報告です。

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震災から11ヶ月を迎えた2月、頬をつんざく様な寒風に背中を丸める日々が続いている。

毎月11日が迫る頃、ブログに何を掲載しようかと考える。街の近況、人々の心境、今の生活環境・・・。ただ今回は何を書いたらよいのか分からなかった。目に見える変化を感じることなく時間ばかりが過ぎて・・。いや、目に映る変化などこの1ヶ月では無かったに等しい。

そんな中、2月9日(木)休日だった私は午前8時半に起床、TVのチャンネルを変えることなく朝の情報番組をぼんやりと視ていた。何故か長渕 剛が生出演している。「もしかして歌うんだろうか?」TVで初披露された新曲はピアノの前奏で始まった。


    ~愛おしき死者たちよ~
     
決して絶望をなげくんじゃなくて 深く みつめてゆくもんだ

悲しみを抱きしめる覚悟があるから 俺たちは生きていけるのさ

決して希望などたやすく信じるな 生きていくのがみっともなくなる

苦しみを抱きしめる覚悟があるから 俺たちは涙を流して立ち上がる

甦れ 愛おしき死者たちよ! 100年かけても 眠るんじゃないぞ!

無言の痛みと無念の怒りたちで 貧弱な俺たちの胸を叩き続けてくれ

あぁ そして俺たちはまた船をこぐ あの海に立ち向かい 船をこぐ


床にはいつくばり 唇をかんだら 命の行き場を探すものだ

悔しさを抱きしめる覚悟があるから 俺たちは優しくなれるのさ

ただいたずらに ひけらかす優しさを なおさら無力に思えるから

何もかも抱きしめる覚悟があるから 俺たちは生きていけるのさ

甦れ 愛おしき死者たちよ!  100年かけても 眠るんじゃないぞ!

無言の痛みと無念の怒りたちで 貧弱な俺たちの胸を叩きつづけてくれ

あぁ そして 俺たちはまた船をこぐ あの海に立ち向かい 船をこぐ

あぁ そして 俺たちはまた船をこぐ あの海に立ち向かい 船をこぐ


                      詞・曲/長渕 剛

              ※歌の詳細などはYouTubeにてご観覧下さい。


耳をすます、目頭が熱くなった。当時の情景と今を重ね合わせた。

歌詞の内容については賛否両論に感じることでしょう。おかれている環境の異なり。応援する側と哀しみを絶えている立場の心情、歌詞の捉え方は様々に違いない。

その昔、フォークシンガーと言えば反戦、政治批判 、大人達への反発を歌ってた記憶がある。しかし近年そういった歌い手さんを拝見したことがない。かつて剛さんも湾岸戦争や政治家を取り上げて歌にしていた。もはや日本の政治は歌にする程の価値が無いものになってきているのではないだろうか。

ふと思う瞬間があった。もしも尾崎 豊が今も生きていたなら・・と。
彼なら『今』をどんな歌詞でどんな風にメッセージを世に発信していたのだろうと・・。
by kyounoinaka | 2012-02-11 22:29 | 復興に向けて