「いわいずみ短角牛肉」販売先視察研修<東京編>
2012年 02月 26日
いわいずみ短角牛肉は、日本を代表する飲食店で提供されています。生産者と訪ねる飲食店の旅、どんな出会いが待っているのでしょうか。
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2月の20日と21日の2日間、いわいずみ短角牛生産者の方たちと、いわいずみ短角牛を取り扱っている飲食店に訪問してきました。
10:41盛岡発 新幹線はやてに乗って上野へ。
上野へ降り立ったみんなの第一声。「あったか~い」
上野を歩く人達はみんなコートの襟を立てて歩いていますが、朝の最低気温-8℃の岩泉から来た人間にとってここは南国です。
ホテルに荷物を預け、いざ1軒目の訪問先へ。
上大崎の『キッチン セロ』さん。
料理長の二反田さんと店長の岸本さんにお話を伺いました。いわいずみ短角牛を初めて食べたとき、その赤身の旨さに感激したというお二人。お店では、短角牛のその赤身の旨さを味わってもらうため、シンプルにグリルで提供しています。(岩塩や柚子こしょう等の数種類の薬味で味わう短角牛のグリル。とてもおいしそう・・・。)
二反田さん曰わく、
「まず『生産者の顔の見える日本の食材』そして『美味しいもの』を第一に考え、お客様に提供しています。」
「お店はスペインバルと銘打ってはいますが、美味しいものなら何でもアリです!」
いわいずみ短角牛の魅力や食材のこだわりについて熱く語るお二人。伺っていて、こっちまで楽しくなってきました。こんなに愛されて、短角牛も幸せ者です。

▲中央左側が二反田さん、右側が岸本さん

2軒目は銀座「マルディ グラ」さん。
15年以上も前から短角牛を取り扱っていただいているお店で、シェフの和知さんは岩泉にいらしたことも何回かあり、赤身の牛肉が注目されるずっと以前からいわいずみ短角牛を広めていただいている方でもあります。
短角牛を長年使っていただいている理由を伺ったところ、「霜ふりの口の中でとろけるような肉だけが美味い牛肉ではない。短角牛は『肉の味で食べさせる牛肉』だからこそ、こうして長年使っているんです。」
マルディ グラさんでは、2週間熟成させた短角牛肉を炭火焼きの1kgステーキという豪快なスタイルで提供しています。味付けは塩とこしょうのみ。『肉の味で食べさせる』ことができるからこその食材への自信の表れを感じました。

▲右から二番目が和知シェフ
3軒目も同じく銀座の「銀座 よしひろ」さん。
いわいずみ短角牛はイタリアンやフレンチのお店で取り扱われていることが多いのですが、こちらは「日本一の天丼」や「トマトのおでん」で有名な和食屋さんです。
JAの職員と短角牛生産者が上京した際にお店に食事に行き、その場で短角牛をPR。それ以来ずっと短角牛を使っていただいています。店内には岩谷堂箪笥の家具もあり、「僕は不思議と岩手に縁があるんだな~」と大将もおっしゃっていました。
短角牛は夜のコースの一部として提供されています。夕食をいただいてきました。今回のコースをほんの一部ですがご紹介したいと思います。
女将さん「はい、まずはうちの自慢の『さわやかビール』で乾杯してね!」

▲鯛と大根の炊き合わせ。
大将は三重県出身で、魚介類にも相当なこだわりがあり、魚介メニューも豊富です。

アンデス産の岩塩をふり、コニャックを振りかけて30分寝かせた短角牛のサーロインステーキをわさび醤油で。コニャックの風味と肉の旨味が合わさってとても美味!見た目も照りがあってきれいですよね。

▲大将、コニャック振りかけ中。
一見、怖そうですが笑顔が素敵で「よく来たな~」と私達を出迎えてくれた大将と愉快な女将さんのいる楽しいお店でした。
そして、お店を出た後・・・ 一緒に同行した岩泉町役場Mさんの様子がなにやらおかしい・・・
さっきマルディ グラさんを出てから呪文のように繰り返していた言葉・・・「短角の1kgステーキ・・・1kgステーキ・・・」
「今から食いにいくか!」
えっ、今コース料理を腹一杯食べてきたばっかりですが・・・
でも・・・・行っちゃいました!

いわいずみ短角牛のビステッカ

このボリューム!そして肉の厚さ!
赤身を噛みしめる度、肉の旨味がすごいです。本当に「肉を喰っている」という感じ。和知シェフが肉の厚さにもこだわる理由がわかります。
ステーキと幸せを噛みしめるMさん。
ホールの方に「コース料理も食べてきたんですよね?」と2回心配されてました。
今回訪問した3店とも、短角牛を素材の味が活きるよう出来るだけシンプルに提供しているのが印象的でした。また、いわいずみ短角牛肉という素材に惚れ込んで使っていただいているということが会話の端々に感じられ、とても嬉しく思いました。
旅はまだまだ続きます。
次回は「いわいずみ短角牛」販売先視察研修 <京都編>です。
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「お皿の向こう側」には生産や流通・調理に携わるたくさんの人たちがいて、その結晶が、こんなに美味しい料理なんですね。