短角牛の子牛が次々と生まれています。

春は短角牛の出産シーズン。数十頭の短角母ちゃんのいる「釣りキチ四平」さんの牛舎でも次々と子牛が生まれ、ババ様も大忙しです。
b0206037_10321762.jpg

短角牛は夏の放牧期間中に自然交配によって赤ちゃんを身ごもるため、だいたい2月~4月に出産が集中します。
b0206037_10341418.jpg

「夏山冬里」方式で飼われている短角牛たちは、ちょうどこの時期里の牛舎で暮らしているので、生産者に見守られながら、安心して赤ちゃんを産むことができるのです。
b0206037_1036423.jpg

誕生した赤ちゃん短角牛は、短角母ちゃんの母乳(つまり、牛乳です。)をたくさん飲んで、春の訪れを待ちます。

そして、雪が解け、山桜が咲くころに、短角親子は山の放牧地に放たれます。
b0206037_10402294.jpg

このころになると柔らかい牧草が伸び、やんちゃな短角坊主たちは山を跳ね回り、時々短角母ちゃんに甘えて母乳を飲み、牧草や木の芽をつまみ喰いして短角兄さん・短角姉さんへと育っていくのです。

ちなみに、短角父さんは「ジャコウウシ」のように巨大で、無愛想に見えますが、本当は恥かしがりやな性格です。
b0206037_1045724.jpg


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

春になると子牛が生まれ、母牛の母乳を飲んですくすく育つ…

自然界ではごく当たり前のことですが、実は日本の肉牛界ではとても貴重なことなんです。

なぜなら、一年中安定して牛肉を大量流通させるために、黒毛和牛ではほぼ100%人工授精により毎月計画的に子牛を産ませ、生まれた子牛は人口哺乳によって育てられているからです。
おかげで一年中、いつでもどこでも美味しい牛肉が食べられるようになりましたが、母牛は子育ての経験を失い、子牛は病気にかかりやすい体質になって、抗生物質やサプリメントが与えられるようになってしまったのです。

自然の摂理に従い、母牛の愛情をたっぷり受けて育つ短角牛は、丈夫でたくましく、牛肉本来の旨みを持った最高の肉になるんです。(最後は食べてしまうんですが、美味しく残さず食べることが、家畜である短角牛への恩返しだと思いますよ。)
[PR]
by kyounoinaka | 2012-03-16 11:02 | ◎もの いわいずみ短角牛と生きる