岩泉町物産振攻会視察研修~第1幕「八戸はお洒落な工芸の町でござんした」
2012年 03月 29日
「岩泉クラフト展」は毎年盛岡市で開催してきましたが、今年は新しいお客様の獲得と、八戸方面からの観光客誘致を目指して会場を変更したのです。
その会場が、昨年2月11日にオープンした「八戸ポータルミュージアムはっち」です。「はっち」は八戸市街地、屋台村で有名な「みろく横丁」の斜め向かいにあり、そのコンセプトは、
「地域の資源を大事に想いながら、まちの新しい魅力を創り出すところ」。
では早速「はっち」をのぞいてみましょう。
明るいフロアに入ると無数の木馬が迎えてくれます。これは「八幡馬列柱」で、288の馬が並んでいます。正面に受け付けがあり、左に売店とカフェ、右にイベントスペース「はっちひろば」があります。

「はっちひろば」に掲げられた、これはなんでしょう?
「これはからくり時計なんですよ。からくり獅子舞と申しまして、毎正時になるとカタッ、カタッ、カタカタカタカタ…と動き始めるんですよ。」と教えてくれたの八戸を愛するボランティアガイドさんです。

ここが「岩泉クラフト展」の会場となる「はっちひろば」です。今日は子供たちが段ボールに落書き(アート?)をしながら走り回っていますが、これも立派なイベントで、
「こどもはっち+ちびっこアート・プロジェクト#3 ちびっこ宇宙のはじまりだ!」
とのタイトルがついていました。
「はっち」は5階建てです。
2階は音響照明設備の整ったシアター、ギャラリー、キッチンスタジオがあり、ホールには様々な展示があります。ご当地グルメのミニチュアや屋台街の模型など、一つ一つがとても丁寧に作られています。子供たちも興味をもって、郷土の食や暮らしに触れることができます。

面白かったのは、「のぞかないでください」と書かれた木箱で、早速しゃがみこんでのぞいてみると…

八戸の街並みがありました。
こうやって楽しみながら、子供たちは八戸の暮らしを知り、観光客は八戸の魅力に取りつかれていくのでしょう。




これまで八戸のイメージは、「漁師の町」「屋台の町」「B級グルメの町」と、おじさんの喜ぶ町でしたが、今回「はっち」を訪問し、洗練されたクラフトの町、オシャレなデザインの町という印象を持ちました。
町の魅力をいかに上手に伝えるか、若い世代に興味を持たせるか、とても勉強になりました。
岩泉町には、伝統的な山の暮らしと海の暮らし、「七頭舞」や「鹿踊り」など地域ごとの芸能、そして、魅力的な工芸作家がたくさんいます。そういう素材をうまく組み合わせて、岩泉町をますます魅力的な町にしていくことが、「岩泉町物産振攻会」の役割なのかも知れません。
岩泉町内外の皆さま、6月22日23日の「岩泉クラフト展」の際は、ぜひ「八戸ポータルミュージアムはっち」でお会いしましょう。
第1幕はこれにて終了いたします。