じぃちゃんの炭焼き小屋
2012年 04月 12日

懐かしいにおいに誘われて山道を行くと、炭焼き小屋がありました。きれいに揃えた炭材が小屋の前に積まれています。

炭窯から青白い煙が昇っていないので、炭材を並べているのかな?

やっぱりいました炭焼きじぃちゃん!

「本気で炭焼きするようになったのは平成元年のことだども、小っちぇえ頃はどっこの家でも山で炭焼いてたもんだ。戦争が始まって炭焼きもできなくなったども、体が覚えてるもんだぁな。」
炭材を詰めて火を入れてから1週間、さらに密閉して冷ますのに1週間以上かかり、忙しいときでもひと月に2サイクル焼くのが精いっぱいだそうです。この窯では1度に15kg入りで100袋(1,500kg)の炭が焼けるそうです。

炭火で焼いた肉や魚は本当に美味しいですよね。でも調理や暖房に役立つだけでなく、日常生活に炭を取り入れることは、適切な森林管理にも大いに役立つのだそうです。岩手は日本一の木炭王国、みんなで木炭を使いましょう。
追伸
もう13年も前のことですが、私は愛知県の山奥で、「ひでじぃ」と呼ばれる炭焼きじぃちゃんの手伝いをしていました。環境NPO「地球緑化センター」の活動で、たった一年間だけでしたが、炭焼きの煙の匂いを感じるたびに、ひでじぃを思い出します。久しぶりに当時のレポートを出してみました。
あの頃は若かったなぁ…
【改良愛知式黒炭窯】
