土の優しさが伝わる!亜久亜工房 森水窯を訪ねる
2012年 04月 20日
北の大地で生まれ育ったブンタ先生は、陶芸にふさわしい土地を求め歩き、粘土質の土と燃料となるアカマツ、そして豊かな森と水に惹きつけられて岩泉町へやってきました。
この地へ「亜久亜工房 森水窯」を築いたのは平成元年のことだそうです。
窯は手作りで、約7,000枚のレンガを使って作りました。レンガには協力者の名前が刻まれており、先生は陶器を使う仲間やお客様の表情を思い浮かべながら焼いているのかも知れません。
窯は4段になっていて、1回火をつけると1,000個も焼けるそうですが、アカマツの薪で燃やすので、3日間徹夜で火の管理をしなくてはなりません。1,220度から1,250度になるように薪をくべ、空気を調整するのです。
焼き物の場合、単に温度をみるのではなく、焼け具合を確認しなくてはなりません。そこで、こんな不思議な道具を使います。もともとは手前のまっすぐな状態で、窯に入れ、曲がり具合から作品の焼け具合を見るのです。
岩泉の粘土を使い、岩泉の森と水をイメージし、岩泉の大地の優しさが伝わる作品は、日々の暮らしに不思議な豊かさを届けてくれます。
ブンタ先生の話を聞いているうちに、私も焼いてもらいたくなりました。
窯の中は、思いのほか安らぐ空間です。さて、私は誰に使ってもらいましょう?
岩泉の森の暮らしの中で育まれる短角牛肉を、岩泉の大地の一部である「森水窯」の作品で食べられたら素晴らしいと思いませんか?そんなビーフシチューのお皿を、今日はお願いしました。今から冬が楽しみです。
「亜久亜工房 森水窯」の作品(湯呑・コーヒーカップ・花瓶など)は「道の駅いわいずみ」「道の駅三田貝分校」、「横屋手しごとや」などでお買い求めいただけますよ。