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2012年 05月 20日
テレビの取材は、これまでも度々岩泉町へやってきました。岩泉町は全国に誇るべき自然や食、生活文化が伝えられている、豊かな町だからです。
でも少し見方を変えると、これらの大切なものが、岩泉町から消えようとしています。ZIPPEIくんが見つけた「ドングリ食文化」なんて、本当に風前の灯です。
イタリアに本部のある食と農のボランティア組織・スローフード協会は、日本で最初の「味の箱舟」に「日本短角種(短角牛)」と「安家地大根」を選びました。そして、マスコミはそれを「食の世界遺産」と大々的に報じました。
大量生産・大量消費の時代の中で、自然のリズムの中ではぐくまれる非効率的な農畜産物を守ることは、特に生産農家にとっては大変なことです。ならば、消費する人たちが、生産者を支え、地域の宝物である短角牛や安家地大根を買い支えなくてはなりません。
本当は「食の世界遺産」を喜ぶよりも、一刻も早く「味の箱舟」から下船させなくてはならないのです。
また、100円ショップでお茶碗が買える時代に、岩泉の土をこね、岩泉の職人の手で作られた3,000円のお茶碗を買うことは贅沢なことかも知れません。でも愛着を持って、長く使うことで、モノを大切にする心が育つのだと思います。
みんなで地元でとれた旬の食材を食べましょう。そして、その生産の背景に、少しでも思いを寄せましょう。
地域の風土に根差した岩泉の食文化に関心を持ちましょう。そして、高齢者の話に耳を傾けましょう。
私にこのような考えを教えてくれたのは、「やまけん」こと農産物流通コンサルタントの山本謙治さんです。明日からやまけんさんが岩泉町にやってきます。
「やまけんの出張食い倒れ日記」時間があったらご参照ください。
では、また明日。