ニッポン道の駅の旅~とらねこたいしょうの歓迎編
2012年 06月 14日
1.道の駅さんのへ さんのへ交流広場

開店直後の店内はお客さんもなく、店員さんがモップをかけていましたので、静かに店内を物色していると…

ニャゴニャゴニァ~!
三戸町は「11ぴきのねこ」シリーズで知られる絵本作家・馬場のぼる先生の出身地だったのです。

私は11ぴきのねこが繰り広げる気の抜けた話の大ファンで、「道の駅の旅」を中断し、三戸町「アップルドーム」2階にある「11ぴきのねことおもちゃの部屋 ほのぼの館」に向かいました。

町を走るバスにも11ぴきのねこが描かれており、三戸町が急に身近な町になりました。
(道の駅さんのへは商品も洗練されており、産直コーナーにも新鮮な野菜やリンゴジュースなどが並んでいました。)
2.道の駅しんごう 間木ノ平グリーンパーク
さて道の駅の旅を続けます。ここから国道を離れ、十和田湖に向かうと、新郷村に入ります。新郷村は不思議なキリスト伝説のある村で、106歳で天寿を全うしたキリスト様と、弟のイスキリ様のお墓があります。

伝説の真偽はわかりませんが、お墓の前にはエルサレム市から友好の証に贈られた石碑があり、お墓には花が供えられ、きれいに手入れされていることに驚きました。私もキリスト様に手を合わせ、世界と家庭の平和を祈りました。
肝心の道の駅に向かうと、なんと定休日(水曜日)でした。物産館も、カフェも、受付も、全てシャッターが下りています。恐れ入りました。とても残念ですが、「年中無休」や「24時間営業」が当たり前の社会が、本当は間違っているのかも知れません。
車を走らせ、十和田湖から奥入瀬渓流に向かいます。奥入瀬のビジターセンターが、自然に溶け込んでいます。雪解け水を集めた流れは冷たく澄んでいました。

でも、秘かに思いました。龍泉洞から流れ出る「清水川渓流」、釜津田から松草峠に向かう「大川渓流」だって、同じくらいきれいなんだぞ。
3.道の駅奥入瀬 奥入瀬ろまんパーク
由緒ある「蔦温泉」から約20分、青森を代表する道の駅に到着です。物産館からステーキハウス、手作り工房から地ビール工場、野外ステージ、親水公園まである広大な施設で、観光シーズンには大勢の行楽客でにぎわいます。
「奥入瀬麦酒館」という魅力的なレストランに入りました。

B級グルメファンにはおなじみの「十和田バラ焼き」です。1950年代に三沢米軍基地前の屋台から生まれたそうですが、今では「十和田バラ焼きゼミナール」という専門機関(?)ができるほど、地域に定着しています。
4.道の駅とわだ とわだぴあ
そろそろ道の駅も飽きてきましたので、岩手方面に向かいます。十和田市街から国道4号を下ると、道の駅とわだです。店内は明るく、農産物もお土産物もたくさんあります。何気なく飲料をチェックすると、「じっ茶ばっ茶」と「龍泉洞珈琲」がありました。

被災地域の商品として、売り上げの一部を義援金にしているそうです。嬉しいですね。
南部裂織の工房「匠工房」があるというので、のぞいてみると、またまたびっくり!

こんなにたくさんの織り機が。
古いものは安政3年(1856年)に作られたそうで、今日は10人ほどの生徒が集まり、先生の指導を受けていました。
南部裂織保存会 http://www.sakiori.jp/
「道の駅の旅」は毎回驚きに満ちています。道路地図を片手に全国へ行けば、各地の観光やグルメ、風土に根差した暮らしに触れることができます。皆さんもお出かけの際は、ぜひ道の駅をご利用くださいね。