祝!「南部のむかしきゅうり(地ウリ)」収穫
2012年 06月 25日

4月中旬にポットに種を播き、5月上旬に20cmほどの苗を定植。露地栽培のものはまだ小指ほどの大きさですが、「わくわく市場」組合員さんに託した地ウリはビニールハウスですくすくと育ち、本日初収穫となりました。

「地ウリ」は農薬も化学肥料もない時代から受け継がれてきた伝統野菜ですが、マルチシートを敷くことで、雑草の生育を防いでいます。

昨年の秋、行きつけのじぃちゃんに2本の熟した「地ウリ」を分けてもらい、工場脇の洗い場で種を採ったことが懐かしく思い出されます。その後の「種まき→育苗→定植→栽培」はすべて「わくわく市場」組合員さんにお任せしましたが、「生みの親(?)」として感慨深いものがあります。
種を伝える~地ウリ(其の一)
種を伝える~地ウリ(其の二)

何とも愛おしい蔓が伸びています。思わず握手してしまいました。
「地ウリ」の話をすると、多くの方が、「あれは美味しかった。」「味噌をつけるとうんめぇ。」「塩漬けにしてシソとニンニクを入れるといい。」「水筒代わりに山へ持って行った。」と話が盛り上がります。
ではなぜ失われつつあるかというと、種採りの手間がかかることと、形・大きさが不揃いで、流通に不向きだからなのでしょう。でももう「大量生産・大量消費」の時代は終わり。
ここ(岩泉)にしかないいいもの、本当に美味しいものを大切に受け継いで行く時代となりました。

嬉しいことに、今日のこの地ウリはフランス料理のシェフに即日出荷となります。
「田舎の地ウリがフランス料理?」と疑問を持つかも知れませんが、フランス料理も、ばぁちゃんの料理も、決して別世界の食べ物ではないのですよ、きっと。