いわいずみ短角牛の「べこ守りさん」寅さんの優しい眼差し
2012年 07月 09日
この牧野には53頭の母牛とその子牛たち、そして1頭の種牛(オス牛)が放たれていますが、寅さんは1頭1頭を見分け、種付けの状況や健康状態を日々確認しているのです。
牛たちは寅さんに見守られながら、悠々と草を食んでいます。
釜津田地区は昔から優秀な短角牛の産地として知られ、寅さんも子どもの頃から短角牛に親しんできました。時には学校を休んで「べこ守り」に来ることもあったそうですが、その理由は「うんめぇものが喰えたから」。
なんでも里では「ヒエ飯」が当たり前の生活だったころ、べこ守りに来ると「白いまんま(白米)」が食べられたそうです。それだけ「べこ守り」は地域の中でも尊敬される、大切な仕事だったのでしょう。
「歯がねぇから写真はだめぇだぁ。」と言いながら、若い生産者へと受け継がれている釜津田短角牛の未来を、とても嬉しそうに話してくれました。
気持ちいい風が吹いていますね~。