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「牛肉サミット2012」最終日~逆転優勝への戦い、そして戦いの末に掴んだもの

決戦の日、今日も35度の予報ですが、日曜日ということで多くの観客が集まってきました。主催者の発表では、2日間で10万人(岩泉町民の約10倍)もの人出だそうです。逆転優勝を目指した戦いが始まります。
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「私たちは昨年、風評被害に苦しむいわて短角和牛の串焼きでこの牛肉サミットに参加し、準優勝の栄冠を頂きました。その結果、短角牛串焼きは地元・岩手県でも名物となり、生産者さんたちに大きな勇気を届けることができました。
今年も岩泉町から駆けつけた生産者さんたちと最高に美味しい短角牛串焼きを焼きますので、ぜひ食べに来て下さい。」
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こう話してくれたのは、いつも産地のことを思い、生産者の喜びや苦しみに寄り添う「きたやま南山」の楠本社長です。穏やかな笑顔で、でも誰よりも熱い心で(過激に)、日本の畜産を考え、短角牛の素晴らしさを全国に広めて下さっています。

岩泉から駆けつけた2名の生産者も、楠本社長の話を聞き、心が動きます。
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ヂュンくんは裏方で、炭をおこして牛串の下焼き。南山さんから、「肉に対する愛情を感じる焼き方」と絶賛されていましたが、炭の熱さと肉の脂で、全身ベトベトです。
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コージさんも肉を焼きつつ、時間を見つけては昇り旗を持って呼び込みに加わります。もともと黒いので目立ちませんが、コージさんも炭と太陽に焼かれています。

そして、じわりじわりとお客さんが並び始め、ついに長い行列ができました!
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味は間違いない。みんなに食べてもらえれば、短角牛の美味しさが伝わるはずです。

気がつくと、どこかで見かけたあの人も「短角牛」の旗を振り回しています。
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なんと、昨年岩泉町へ「畜産世直し旅」に来てくれた「助さん」ではありませんか!楠本社長の呼びかけに応え、はるばる北海道から応援に駆けつけて下さったのです。

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激闘を終えた「牛肉ファイター」南山チームのメンバー。この激しい暑さの中、楠本社長のお嬢さんたちも2日間一緒に戦ってくれました。
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結果を言えば、優勝は「北海道十勝若牛のローストビーフにぎり」、準優勝は昨年優勝の「米沢牛串焼き」、第3位は「神戸ビーフステーキ串」で、「短角牛串焼き」は(おそらく)第4位です。
(注)4位以下は公表されないので、「自称4位」です。

優勝できなかったことは、とても残念ですが、戦いに参加した生産者の言葉が印象に残りました。

「今までは生産者ばかりが大変な苦労をしていると思っていたけど、南山さんがこんなに苦労して、一生懸命短角牛を売ってくれていることがわかった。就農してから初めて4日間も家を空けたけど、はるばる滋賀県まで来た甲斐があった。」

今回の「牛肉サミット2012」で得たものは、おそらく生産者と焼き肉屋、そしてその間に立つ流通業者(つまり私たち㈱岩泉産業開発)の一体感なのでしょう。素晴らしい「牛肉サミット」に参加でき、とても充実した2日間でした。

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夜、懇親会の会場・滋賀の名店「サルティンボッカ」へ駆けつけると、そこには畜産界のカリスマ獣医・松本大策先生と助さんが待っていました。
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実は松本先生は優勝した「十勝若牛」のコンサルをしており、会場に駆けつけていたのでした。お忙しい中「南山チーム」の懇親会に参加して下さったわけですが、開口一番「琵琶湖上空に現れたUFO」について語り始め、我々を驚かせました。

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最後になりますが、2日間休むことなく串焼きを焼き続けて下さった南山のOさんに盛大な感謝をして、「牛肉サミット2012」の報告を終わります。

ありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。
by kyounoinaka | 2012-08-29 00:00 | いわいずみ短角牛