【必見】ボンジュール フランス!伊藤勝康シェフのマルシェ
2012年 09月 23日
9月20日、「岩手県『ロレオール』伊藤勝康シェフのマルシェ」開催
主催;フランスレストランウィーク事務局、(独)中小企業基盤整備機構
後援;在日フランス大使館
協力;経済産業省
平日の日中にも関わらず、会場の「アンスティチュ・フランセ東京(旧東京日仏学院)」には全国から大勢のフランス料理関係者、マスコミ関係者、食いしん坊が集まりました。
それもそのはず、このマルシェのために国内外の一流シェフが一堂に会したことは、奇跡的な出来事なのですから。
≪主なシェフ・パティシエ≫
ティリーマルクス氏(シュール ムジュール ティリー・マルクス)※特別来日
ジャン=ルイ・ノミコス氏(レ・ダブレット・ドゥ・ジャン・ルイ・ノミコス)※特別来日
ドミニク・コルビ氏(ル・シジィエム・サンス・ドゥ・オエノン)
青木定治氏(パティスリー・サダハル・アオキ・パリ)
小島景氏(ベージュ・アラン・デュカス東京)
田代和久氏(ラ・ブランジュ)
主催者を代表し、ファブリス・ルノー事務局長のご挨拶でマルシェが始まります。
「洋の東西を問わず、料理人が一番に挙げる条件は、良い素材との出会いです。(中略)何年も前から地元の素材を使い「東北のフランス料理」を発信してきた伊藤シェフが、信頼を寄せる生産者をご紹介し、その素材を使って日仏の有名シェフが料理やお菓子を作ります。
実際に見て食べて、生産者やシェフたちと語り、日本のフランス料理を支える日本の食材を見つめていただければ幸いです。」
写真中央に立つのが、『ロレオール』(奥州市)伊藤勝康シェフです。
伊藤シェフは震災以前から岩手の食材と生産者を大切に素晴らしいフランス料理を提供しており、震災後は何度も何度も被災地での炊き出しを行っています。それは今も続いているばかりでなく、自立支援のためのメニュー開発や岩手食材のPRにもよって、復興支援に取り組んで下さっています。
実は当社とのつながりができたのも、原発事故による風評被害で苦しむ「いわいずみ短角和牛」の支援が始まりで、今年は地ウリや安家地大根など伝統野菜の復興にもご協力いただいています。
そのような経緯があり、このような素晴らしいマルシェに参加させていただく幸運を得たのですが、当社だけでは不安なので、フランスで人気の「食用ほおずき(フィサリス)」を作っている岩泉町の「早野商店」さんにも同行していただきました。
▼短角牛の浅沼醤油もろ味噌漬け たたき風
盛岡市の「浅沼醤油店」さんとのコラボで、「メトロポリタン盛岡NEW WING」の狩野シェフが調理してくださりました。いわいずみ短角牛のモモ肉使用です。
▼わさび風味のマカロン
渡仏23年、2011年には「最優秀パティシエ」に選ばれた世界のアオキパティシエが作ってくれました。岩泉と遠野のワサビを使っていただきました。
その他、この場ではご紹介しきれませんが、東北各地から17(岩手から8)の生産者・加工業者が招かれ、それぞれの食材を生かした素晴らしい料理・お菓子を楽しむことができました。
さらに、マルシェで特に人気があったのが、岩泉町「早野商店」さんの食用ほおずき“ほおずきんちゃん”のジャムやソースだったんですよ!
フランスのシェフたちが集まり、「これはフランスでも本場の※☆▼◎地方の味と全く同じだ。」などと大騒ぎ。生産者・加工者でもある早野さんも大感激の出会いなのでした。
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今回のマルシェに参加させていただき、至らない点も多々ありましたが、素晴らしい出会いと感動を与えていただきました。この思いを多くの生産者、関係者と分かち合い、地域の農業や産業振興につなげていきたいと感じています。
大長編となりましたが、最後まで読んで下さった皆様、ありがとうございます。ぜひ今日の「今日の田舎」を多くの方にご紹介ください。岩泉町の食材の豊かさ・素晴らしさに、間違いなく気付くことでしょう。