未来に残したい「音の世界遺産」
2012年 10月 27日

「マメブチ」とは、豆をぶつこと。つまり、大豆や黒豆などの脱粒作業のこと。
あっちの納屋から ジャッ ジャッ ジャッ ジャッ 、
こっちの納屋から ジャッ ジャッ ジャッ ジャッ 、

大豆の産地なら、種まきも除草も刈り取りも、そして脱粒も選別もすべて機械任せなのでしょうが、岩泉町の大豆は丁寧に丁寧に手をかけて収穫を迎えます。

マメブチで使うのは、「マドイリ」と呼ばれるこんな道具。
地域によって二又のものと、三又のものがありますが、安家地区は三又が多いようです。

きれいな大豆でしょ。
大豆の抜け殻(マメカラ)もきれい。

これも短角牛たちのエサになるんですから、無駄なものなんて何もない!

リズミカルなマメブチの音は、こんなに丁寧な暮らしの中から聞こえてきます。
マメブチの音は、少なくとも岩泉町の大切な宝物です。
