イタリア スローフードの祭典
2012年 10月 31日

スローフード協会の国際的イベント「サローネ・デル・グスト(Salone del gusto)」と「テッラ・マードレ(Terra Madre)が10月24日から29日にかけてイタリア北部の街・トリノで盛大に開催されました。

「サローネ・デル・グスト」はスローフード協会が認めた世界中の“スローフード”(=各地で伝統的な製法によって作られる農産物や食品)が集まる「食の祭典」で、チケットを買って入場すると手作りの生ハムやチーズ、ワインなどを試食・購入することができます。

一方の「テッラ・マードレ(直訳すると「母なる大地」)」は、良質な食品を生み出す生産者・加工業者と、料理人・研究者のネットワークづくりを目的とした「世界生産者会議」です。

この2つの大会は、隔年で開かれおり、2004年から「いわて短角牛」「安家地大根」「伝統野菜の伝承」グループが招待を受け、岩泉町から高校生を含め述べ12人が参加しています。(今年もご招待をいただきましたが、日程の調整がつかず、参加を断念しました。)

岩手県の山奥で、伝統的な農業や食文化を受け継ぐ人が、世界の舞台に招かれ、様々な分野の人々と交流できるのですから、スローフード協会のネットワークに感謝します。

~~~~
強大な権力が世界を支配する時代は終わり、多様な価値観を認め合う、より平和な世界へと進化しているのだと感じています。

岩泉町の風土に根差した暮らしを大切に、楽しい食卓を囲んでいけたらいいですね。
(写真上4枚は2006年トリノにて)