岩泉町物産振攻会視察研修~第2章「大正ロマンの温泉街」銀山温泉
2012年 12月 01日
駐車場からは見えなかった温泉街に降り立つと、素晴らしい街並みが続いています。

江戸時代初期から銀の採掘で栄え、大正末期から昭和初期に建てられた洋風木造の旅館が川沿いに軒を連ね、昔ながらの独特な景観が広がっています。
本日の宿「古勢起屋別館」も、大正ロマンを感じさせる木造4階建ての宿です。

川向にある宿は、宮崎駿監督のアニメ映画「千と千尋の神隠し」のモデルの一つとも言われています。確かに「油屋」に似ていますね。

懇親会では素晴らしい山形の料理と、「朝日ワイン」を飲みながら、岩泉町の地域づくりやモノづくりについてにぎやかに話し合いました。
振攻会のメンバーは、工芸作家や食品加工業者、IT事業者など多岐にわたっていますので、こうやって共有する楽しい時間は本当に貴重です。より良い岩泉町を、思いを一つにして描いていけたらいいなぁと思います。

寝不足ですが朝風呂に入り、夜明けとともに山に登ると、宿の灯りが遠くに見えました。さらに登って滝を超えると、銀の採掘に使った「銀坑洞」がありました。

この穴の中で、銀を採掘していたのですからおったまげます。銀鉱夫たちの想像を超える苦労があってこそ、これほど素晴らしい温泉街ができたのでしょう。

そう言えば銀山温泉は、子どもの頃に見たテレビドラマ「おしん」の舞台として全国的に知られるようになったそうです。「おしん」を知っているということは、私も「若者」ではないということです。

さていよいよ旅立ちの時間となりました。ここで神隠しにあって、いつまでも過ごしていたいところですが、次の視察先「鳴子温泉」も町おこしやモノづくりでは有名な町です。

宿の前で記念写真を撮り、では出発しましょう。
(つづく)