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岩泉町物産振攻会視察研修~第3章「カラッコカラコ下駄の音」鳴子温泉郷

銀山温泉を出発したバスは山を越え、およそ1時間半で宮城県鳴子温泉郷に入ります。

鳴子の工芸と言えば「鳴子こけし」です。温泉街に入る前に「こけしの菅原屋」さんを見学することにしました。
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振攻会のメンバーにはロクロを扱う木工家や陶芸家がいますので、こけし作りの工房や道具にも興味津々。鳴子こけしの歴史は古く、今から200年前に始まったと言われていますが、今日でも伝統的なこけしが作られ、こけし一筋で生計を立てている職人も多くいるそうです。
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全国的な知名度と人気を誇る鳴子ですが、温泉街に入ると意外とこじんまりとしていて、悪い言い方をすれば寂れた雰囲気に驚きました。しかし、鳴子温泉の魅力は良質なお湯と、お客様を迎える「おもてなしの心」にあるのかも知れません。
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鳴子温泉駅の観光案内所では街歩き用の下駄を貸し出しています。「下駄も鳴子」というキャッチフレーズで、どこか懐かしい温泉街の雰囲気を醸し出しています。町の中に「足湯」や「手湯」があるのも面白いですが、「昭和レトロ」なこんな看板も、なかなかいい味を出しています。
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お昼を食べて買い物をしていたら温泉に浸かる時間がなくなってしまいました。無料休憩所「好日館」に入りましたが、ここがなかなか素晴らしかった。
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商店街の空き店舗を活用したような休憩所ですが、木版画家大野隆司さんの作品が展示・販売されていたのです。大野さんは鳴子温泉のファンで、ここは日本で唯一の常設展となっているそうです。

みんなお土産を抱えてバスに乗り、途中道の駅に寄りながら、岩泉町へと帰りました。

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今年の岩泉町物産振攻会視察研修は、伝統的な街並みを生かした地域づくりに取り組んでいる「山形県金山町」「銀山温泉」「鳴子温泉」を訪ねました。

どこも決して恵まれた環境ではありませんが、地域の「懐かしい」景観を守りながら魅力を発信していることに気がつきました。また、特に金山町では単に古いものを残すのではなく、「美しく古びる」ために伝統的な建築を町の政策として進めていることに驚きました。

改めて岩泉町を見つめてみれば、きれいに整備された「うれいら通り商店街」があり、日本三大鍾乳洞のひとつ「龍泉洞」があり、広大な森と澄んだ海があります。岩泉町物産振攻会では、ここにある資源を活用して、町の魅力を発信できるよう頑張っていますので、今後ともよろしくお願いします。

★「岩泉町物産振攻会」のパンフレットは、「道の駅いわいずみ・三田貝分校」「ホテル龍泉洞愛山」「龍泉洞温泉ホテル」のほか、会員のお店や工房でも配布しています。
by kyounoinaka | 2012-12-02 12:00 | 岩泉町物産振攻会