奇人の集い?「麦けぇの会」に招かれました。
2012年 12月 23日
「けぇ」は「粥(かゆ)」、「麦けぇ」とは丸麦(大麦)を使った味噌味のお粥のことで、岩泉町に伝わる郷土料理の一つです。

稲作が普及する前は、どこの家でも薪ストーブに鍋をのせ、根菜類を入れた麦けぇを食べていたそうです。しかし、今日では大麦を作る人もなく、手間と時間のかかる麦けぇはめったに食べられないご馳走となりました。

今回の「麦けぇの会」は、平成生まれの(長老のような)青年が栽培し、自作の「バッタ」で精白した大麦を、みんなに食べてもらおうと企画してくれたのです。そして、素晴らしい奇人が集まりました。

1か月前に静岡から来た茶娘チャコ、雑穀や短角牛が好きで2か月前に移住した青年、アワに釣られて定住した栄養士さん…そういう移住者の尊敬を集める「種の守り人」や郷土料理の達人たち、そして奇人たちを温かく迎える地域の皆さま、ここに集まったみんなを支えてくれている「あっけら館」の管理人さん。
岩泉町には龍泉洞や短角牛など、いろいろな地域資源があるけれど、やっぱり一番の財産は「人」なんだなぁと感じました。
それにしても、岩泉には変わった人たちが集まっていますね。私が一番まともでしたよ。