「凍みいも」は美しい!~十勝じゃがいも王子に捧ぐ~
2013年 01月 24日
1月27日(日) 「北海道農民管弦楽団 花巻公演」
そんなじゃがいも王子にぜひ見ていただきたいのが、岩泉町の真冬の寒さを利用して作る保存食「凍みいも」です。
凍みいもは、食用には不向きな小さなじゃがいもを使って作られます。
寒にさらしたじゃがいもに熱湯をかけて皮をむき、数珠つなぎにして流水にさらしてあくを抜いた後、寒風にさらすことによってフリーズドライ状にするとできあがり。凍み大根や凍み豆腐と同じ製造方法です。
生のままでは芽を出したり、腐ったりしてしまうじゃがいもも、こうしておけば数十年も貯蔵できるのです。常に冷害や飢饉の不安があった岩手県北地方では、このような素晴らしい暮らしの知恵が今も残っています。
じゃがいもを使った同様の保存食は、じゃがいも発祥の地・南米アンデス地方の「チューニョ」、北海道アイヌの「ペネエモ」などがあるそうです。
王子とじゃがいも談義ができる日を、今から楽しみにしています。
(参考)
「食べ物と食卓の記憶(ばぁちゃんの凍みいも)」