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「凍みいも」は美しい!~十勝じゃがいも王子に捧ぐ~

数年ぶりに北海道十勝平野で30数ha(十勝では平均的な面積だとか。)の畑作をしている「じゃがいも王子」が岩泉町を訪ねて下さるそうです。王子は農業を営むばかりではなく、楽団にも所属しており、今回は花巻公演の帰りにわざわざ足を延ばしてくれるというのですから、嬉しいではありませんか。

 1月27日(日) 「北海道農民管弦楽団 花巻公演」

そんなじゃがいも王子にぜひ見ていただきたいのが、岩泉町の真冬の寒さを利用して作る保存食「凍みいも」です。
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凍みいもは、食用には不向きな小さなじゃがいもを使って作られます。

寒にさらしたじゃがいもに熱湯をかけて皮をむき、数珠つなぎにして流水にさらしてあくを抜いた後、寒風にさらすことによってフリーズドライ状にするとできあがり。凍み大根や凍み豆腐と同じ製造方法です。
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生のままでは芽を出したり、腐ったりしてしまうじゃがいもも、こうしておけば数十年も貯蔵できるのです。常に冷害や飢饉の不安があった岩手県北地方では、このような素晴らしい暮らしの知恵が今も残っています。
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じゃがいもを使った同様の保存食は、じゃがいも発祥の地・南米アンデス地方の「チューニョ」、北海道アイヌの「ペネエモ」などがあるそうです。

王子とじゃがいも談義ができる日を、今から楽しみにしています。
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(参考)
食べ物と食卓の記憶(ばぁちゃんの凍みいも)
by kyounoinaka | 2013-01-24 09:36 | 家族の食卓・地域食