先人の知恵と技に脱帽~酷寒の凍み大根作り報告

美味しい凍み大根の向こう側には、先祖代々受け継いだ知恵と技、そして寒さの中でも手間を惜しまないばぁちゃんのたくましさがありました。

お金さえあれば何でも手に入る時代、生きる力を失いつつある私たちにとって、凍み大根を作るばぁちゃんは尊敬と憧れの存在。

凍み大根作りの技を未来へ伝えるために、安家地大根保存会のご指導・ご協力のもと作業手順を記録いたしました。軟弱な現代人による、凍み大根作り報告です。

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10月に収穫した地大根は、翌年の種採り用のものと、凍み大根用に分けて穴を掘り、凍結防止に藁や杉の葉をかぶせた上に土を盛り上げます。この地大根を掘り出すことから凍み大根作りが始まるのです。
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やっと雪を取り除いても、畑の土も凍りついています。スコップやつるはしで何度たたいても、なかなか地大根が出てきません。(浅く埋めておくと、地大根も凍りついて使いものにならなくなってしまうのです。)
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穴に潜り込み、地大根に語りかけ、ようやく出てきてくれました。秋に埋めた時より、一段と艶やかになったような気がします。
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当初100本と聞いていましたが、出るわ出るわで300本に迫る勢い。きっしー君は汗をかき、湯気を立たせながら頑張って全部掘り出しました。
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そして、今度は安家川に運んで水洗いします。意外と川の中は温かく、作業ははかどりますが、調子に乗ると深みにはまって水没します。
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ここからは作業小屋に入ります。きれいになった地大根の皮をむき、大きなものは2つに割って鍋に入れます。安家地大根の紅色が溶け出してきれいです。
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地大根に箸が刺さるほどになったら鍋から引き揚げ、フジ蔓に通します。ビニールひもでも代用できますが、やっぱり見栄えを考えて自然素材を使います。
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そして、生活排水の入らない清らかな水の中に2~3日沈めてあく抜きを行います。
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安家川へ流れる水は本当に澄んでいます。以前川の畔に住むばぁちゃんが、

「安家川に惚れて、ここに嫁いできた。」

と話していたことを思い出しました。(本当はじぃちゃんに惚れたのにね。)
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あとは安家川と安家の澄んだ空気が、最高の凍み大根を作ってくれるわけです。

★当日は岩手日報さんの取材があり、1月28日の新聞に掲載していただきました。寒い中一日お付き合いくださり誠にありがとうございました。
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by kyounoinaka | 2013-01-29 07:43 | ■活動 スローフード岩手