雪の日のサイクリング(1)
2013年 02月 19日

ある秋の日、普段は通らない川沿いの遊歩道を下っていると、同じような自転車に乗った女の人が上ってきました。遊歩道は狭く、自転車を降りて何とかすれ違うことができました。
それからしばらく月日が流れ、春の気配を感じる3月のある日、街の小さなスーパーで二人は偶然再会し、次の日曜日にサイクリングに行くことにしました。彼の家には電話がなく、「雨が降ったら来なくていいよ。」そう言って待ち合わせの時間と場所を決めました。
その日、彼はまだ夜が明ける前に目を覚ましました。あまりに静かな窓の外を見ると季節外れの雪が降っていました。

「一人で雪の日のサイクリングもいいかも知れないな。とりあえず行ってみるか。」
そう思って約束の場所に行ってみると、雪を避けるように大きな木の下に、赤い自転車が見えました。そういえば彼女の名前を聞いていなかったことに気が付きました。
(つづく、かも)
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「ミート工房」の記事を中心にきっしー君が、「わくわく市場」の記事を中心にチャコさんが記事を書いてくれるようになりました。(これからもよろしく!)と言う訳で、私は「取るに足らない話」を書いてみました。
本日はNHKBS番組の取材陣が道の駅にやってきます。詳細は、後ほど。