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~こんな駅から汽車に乗ってみたい~三陸鉄道・堀内駅

鵜鳥神社から下りてきたあと、車をさらに北へと走らせました。

すると、国道45号・普代村内で「堀内駅」という看板が見え、右にぱぁーっと海も見えました。

こりゃ絶景駅じゃないですか!と思い、少し先で引き返してきて車を安全な場所に止めました。

ローカル線好きとしては探検せずにはいられません。
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国道から階段を下り、ホームにやってきました。
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ここは、三陸鉄道北リアス線(宮古~久慈間)の駅です。

当初、この路線は国鉄宮古線(宮古~田老間)、国鉄久慈線(久慈~普代間)として開業しましたが、

三陸を縦貫する前に不採算国鉄ローカル線の大規模廃止の波にのまれたところ、第3セクター鉄道として奇跡的に全通しました。


この堀内駅は、かつてその「国鉄久慈線」の区間でした。

おそらく、これらのレトロ感ある駅名票は、国鉄時代からのものではないでしょうか?
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津波で三陸沿岸の鉄道が被害を受ける前は、久慈からこの北リアス線、JR山田線、三陸鉄道南リアス線と長大な三陸海岸を走り、岩手県大船渡市の「盛」(さかり)駅まで直通する列車が、一日一便ありました。
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夏季には、仙台から八戸を直通する「リアス・シーライナー」なる特別列車もあったんですよ。

いつか、またその情景が見れると嬉しいです。見るだけでなく、出来れば乗りたいです。

なにやらホームの入口脇にトンネルがありました。
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トンネルを抜けると、道は海へと下っていきます。この配置、なんだかいいですね。夏、このトンネルをくぐって海がぱぁーっと見える、という情景を思い浮かべてワクワクします。
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一方、海沿いには、水産関係の施設が見えます。おそらく震災でも被害を受けたことと思います。

以前から建っていたと思われる建物もあれば、震災後に建ったと思われる建物も見えます。



時刻表を見ると、あと15分で列車が来ます。

来ました!!
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三陸鉄道北リアス線は、現在も岩泉町の小本駅~田野畑村の田野畑駅の間が、震災の被害で不通となっています。(現在は同区間は岩手県北バスが運行)

運転再開している区間も、震災前より本数は少ない状態で運転しています。

少し前に再開した区間も、周囲の光景は、津波のすさまじさを未だ物語っています。
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(陸中野田駅付近)

一方、小本~田野畑の開通は平成26年4月の予定です。

そうすると、岩泉から北方面との鉄道での行き来が出来るようになります。

南方面も本数が増え、観光の自由度が上がる事でしょう。

公共交通を応援したいので、限られたダイヤをどう駆使して、ローカル線(もちろんバスも)で岩泉や三陸、岩手を楽しむか?そんな情報もお伝えしていきたいですね。



どこかは忘れましたが、雑誌の記事で地方鉄道の社長がこう話していました。

「今の時代、ローカル鉄道は、廃止になれば望んでも二度と手に入らない地域資源です。」

三陸鉄道が国からの支援を受けてこのように復活へ向けて動いていることは、鉄道や鉄道での旅が好きな私にとっては本当にありがたく嬉しいことです。

一方で、私も普段、物理的に、また、時間や金銭的な制約から、

自動車に依存せざるを得ないというのも、また一方の側面でもあります。

鉄道を使うのは、2か月に1回ぐらいになってしまっています。

それでも、鉄道は地域の魅力のために必要なものだと思う。

そう思うのは、私だけではないと思います。


とは言え、鉄道の安全運行には莫大な費用がかかることも、利用する人がある程度確保されなければならないことも理解しています。

なので、鉄道を利用する目線に立って、地域の魅力と鉄道をどう結び付けられるか考えた情報発信を行い、

自分でも可能な範囲で利用したいと思っています。


きっしー


追伸。昨日もお伝えしましたが、本日と明日の2日間は、滝沢村「アピオ」で開催される「いわてS-1 スイーツフェア」に岩泉の物産紹介として出展してまいります。
by kyounoinaka | 2013-02-23 05:00 | ローカル線を応援!