“まどいり”作りを伝授!
2013年 03月 09日
岩泉には、昔から雑穀づくりに欠かせない手作りの道具があります。
その名も“まどいり”。豆、ひえ、あわ、きび、麦、そばなど、さやから実を落とすために使います。もちろん今も現役!各家々で使われています。
そんな“まどいり”作りを教わりに行ってきました。おじいさん、おばあさんが教えてくださるのだろうと思って行くとなんとびっくり!若き青年、牛飼い王子じゃありませんか!約40頭のホルスタイン牛を飼っていて。その他牛舎には、短角牛やにわとり、猫、犬などたくさんの動物たちが楽しそうに暮らしていました。
この牛飼い王子、実はもう一つの顔があるんです。岩泉の大地で大切に作り伝えられてきた在来種の種の守り人。岩泉で耕す人たちから集めた在来作物の種を、その食文化とともに守り伝えています。
さてさて、“まどいり”作りに。
まず、畑脇の雑木林から、目をつけていた枝を切り出します。今回は「ヤナギ」と「トネリコ」の木。イタヤカエデやウリハダカエデ、クリの木など、比較的やわらかい木を使います。
二股のもの
三ッ股のもの
そして、火で熱して曲げます。昔は、家にある大きな釜(やた釜)で沸かした湯の中で木を温めたそうです。
よく曲がります。
次に、まどいりに反りをいれます。
中心の枝元を熱して、2枚の板に挟み込み、約1ヶ月待ちます。
まずは、使い手の手に馴染むよう形を整えて。
今日はここまで。
つづきは1ヶ月後に。