人気ブログランキング | 話題のタグを見る

三陸鉄道北リアス線 不通区間の現状

3月9日、三陸鉄道北リアス線の不通区間である小本⇔田野畑間の現状を見学してきました。

 おもと    しまのこし    たのはた
小本駅――島越駅――田野畑駅。この区間が現在不通となっています。

○岩泉町 小本駅です。
三陸鉄道北リアス線 不通区間の現状_b0206037_23182460.jpg

小本駅から田野畑方面を望みます。目の前のトンネルは長大な小本トンネルです。トンネルを出ると、もう田野畑村です。
三陸鉄道北リアス線 不通区間の現状_b0206037_23183266.jpg

信号は現在消えています。

普通に走っていけそうな錯覚におちいりますが、このトンネルの中でも現在、軌道用自転車を岐阜県の神岡鉄道(2006年に廃線)から借り、信号施設などの復旧が行われているそうです。

編集長敬白:三陸鉄道復興にレールマウンテンバイクが活躍。

まぼろしとなりましたが、小本線(現:岩泉線)が、岩泉駅~小本駅間を結んでいたら、この空き地に線路があったのかもしれません。
三陸鉄道北リアス線 不通区間の現状_b0206037_021663.jpg



次の駅は島越駅です。

車では国道45号線を北上し、田野畑村浜岩泉から酪農地帯を抜け、断崖を縫うように県道44号線で海岸沿いに下ります。
三陸鉄道北リアス線 不通区間の現状_b0206037_23255541.jpg

この日の海は平和でした。いくつかのカーブを超えて島越へ。

集落は津波により壊滅的な被害を受け、山沿いのわずか数軒を残すのみです。

○田野畑村 島越駅のあった場所です。

三陸鉄道の高架と駅も、津波の直撃により流失しました。
三陸鉄道北リアス線 不通区間の現状_b0206037_23261973.jpg

現在、その復旧工事が進められていました。まずは土台部分の作業のように見えました。
今後、9mの盛土を行った上にレールを敷き、山側へ駅を設置するそうです。(岩手日報より

三陸鉄道北リアス線 不通区間の現状_b0206037_23263186.jpg

反対側では港の復旧工事が行われていました。周囲には真新しい漁業関係の施設の姿が見えました。
三陸鉄道北リアス線 不通区間の現状_b0206037_23271270.jpg


今度は田野畑駅へ向かいます。

途中でも、何か所か、津波で破壊された橋梁の工事現場に遭遇しました。
三陸鉄道北リアス線 不通区間の現状_b0206037_2328261.jpg


○田野畑村 田野畑駅です。
三陸鉄道北リアス線 不通区間の現状_b0206037_23282077.jpg

田野畑駅は海から近いものの斜面上にあったため、助かりました。

運休している小本方面の線路には車止めが設置された状態です。
三陸鉄道北リアス線 不通区間の現状_b0206037_23283015.jpg

イケメンの鉄道ダンシが迎えてくれます。
三陸鉄道北リアス線 不通区間の現状_b0206037_23292716.jpg


鉄道運賃は宮古まで行っても960円、久慈まで行っても960円とちょうど中間地点にあたります。

学生時代に、列車でここまで来て、村民バスで北山崎観光へ向かったのが懐かしいです。

駅員さんにたずねると現在も、観光客の方は、ちらほらと見えているそうです。

気まぐれに駅を降りて砂浜を散歩、みたいな小旅行をしたいものです。
三陸鉄道北リアス線 不通区間の現状_b0206037_0154733.jpg



午後に、宮古に行って三鉄の「おやつ」を買ってきました。
三陸鉄道北リアス線 不通区間の現状_b0206037_09294.jpg

イカにも三鉄(150円)、きっと芽が出るせんべい(200円)、赤字せんべい(200円)。

「イカにも三鉄」は、イカ風味のもなかです。何種類か餡があり、ゴマ餡を買いました。

「きっと芽が出るせんべい」は国産発芽玄米や県産ひえ、三陸産すき昆布を使ったピリ辛ぽんせんです。

「赤字せんべい」という名前は赤字を食べつくせ!という意味です。クッキーのようなサクサク感が心地よいごまたっぷり・青のり入りのせんべいです。

車中、景色でも眺めながら食べたいものですが、三陸鉄道オンラインショップでも販売していますので、ご自宅でのお茶うけにもおすすめです。


約1年後の平成26年4月にはこの区間は復旧予定です。

とても楽しみに待っています。


きっしー
by kyounoinaka | 2013-03-12 09:00 | ローカル線を応援!