三陸鉄道北リアス線 不通区間の現状
2013年 03月 12日
おもと しまのこし たのはた
小本駅――島越駅――田野畑駅。この区間が現在不通となっています。
○岩泉町 小本駅です。

小本駅から田野畑方面を望みます。目の前のトンネルは長大な小本トンネルです。トンネルを出ると、もう田野畑村です。

信号は現在消えています。
普通に走っていけそうな錯覚におちいりますが、このトンネルの中でも現在、軌道用自転車を岐阜県の神岡鉄道(2006年に廃線)から借り、信号施設などの復旧が行われているそうです。
「編集長敬白:三陸鉄道復興にレールマウンテンバイクが活躍。」
まぼろしとなりましたが、小本線(現:岩泉線)が、岩泉駅~小本駅間を結んでいたら、この空き地に線路があったのかもしれません。

次の駅は島越駅です。
車では国道45号線を北上し、田野畑村浜岩泉から酪農地帯を抜け、断崖を縫うように県道44号線で海岸沿いに下ります。

この日の海は平和でした。いくつかのカーブを超えて島越へ。
集落は津波により壊滅的な被害を受け、山沿いのわずか数軒を残すのみです。
○田野畑村 島越駅のあった場所です。
三陸鉄道の高架と駅も、津波の直撃により流失しました。

現在、その復旧工事が進められていました。まずは土台部分の作業のように見えました。
今後、9mの盛土を行った上にレールを敷き、山側へ駅を設置するそうです。(岩手日報より)

反対側では港の復旧工事が行われていました。周囲には真新しい漁業関係の施設の姿が見えました。

今度は田野畑駅へ向かいます。
途中でも、何か所か、津波で破壊された橋梁の工事現場に遭遇しました。

○田野畑村 田野畑駅です。

田野畑駅は海から近いものの斜面上にあったため、助かりました。
運休している小本方面の線路には車止めが設置された状態です。

イケメンの鉄道ダンシが迎えてくれます。

鉄道運賃は宮古まで行っても960円、久慈まで行っても960円とちょうど中間地点にあたります。
学生時代に、列車でここまで来て、村民バスで北山崎観光へ向かったのが懐かしいです。
駅員さんにたずねると現在も、観光客の方は、ちらほらと見えているそうです。
気まぐれに駅を降りて砂浜を散歩、みたいな小旅行をしたいものです。

午後に、宮古に行って三鉄の「おやつ」を買ってきました。

イカにも三鉄(150円)、きっと芽が出るせんべい(200円)、赤字せんべい(200円)。
「イカにも三鉄」は、イカ風味のもなかです。何種類か餡があり、ゴマ餡を買いました。
「きっと芽が出るせんべい」は国産発芽玄米や県産ひえ、三陸産すき昆布を使ったピリ辛ぽんせんです。
「赤字せんべい」という名前は赤字を食べつくせ!という意味です。クッキーのようなサクサク感が心地よいごまたっぷり・青のり入りのせんべいです。
車中、景色でも眺めながら食べたいものですが、三陸鉄道オンラインショップでも販売していますので、ご自宅でのお茶うけにもおすすめです。
約1年後の平成26年4月にはこの区間は復旧予定です。
とても楽しみに待っています。
きっしー