岩泉町の広葉樹の魅力を凝縮~阿部工房の手作り家具
2013年 04月 15日

「阿部工房 SHOP & GALLERY VOICE」
このオシャレな工房に入ったことがありますか?

なかなか見事な写真?それとも絵?
いえいえ、これは窓の外の風景です。(もうすぐ桜色に染まります。)

実はここは阿部正伸さんの手作り家具のギャラリーなのです。
窓が小さいのは直射日光を控えるためで、白い壁に開いた窓からの風景も、それぞれが美術品みたい。

阿部さんが家具に使う材は、ほぼ全て岩泉町と田野畑村産の広葉樹です。それぞれの材の特徴を生かし、たった一つの家具を作っています。

オーダーメイドの手作り家具だから、ちょっとした隙間用にとこんなに細い収納棚を注文する方もいます。
阿部さんが窓の外にある「宝物」を見せてくれました。

これは田野畑村で立ち枯れ、切り倒されたケヤキの樹で、地域の方にお願いして譲っていただいたそうです。一口に「ケヤキ」と言っても、育つ環境によって材としての価値は一様ではなく、良い樹との巡り合いから家具作りが始まるのかも知れません。
(恵まれた環境で育つと、木目が荒く、材にしたとき木が暴れる=反りが生じる、とのこと。)

工房はギャラリーのすぐ隣にあります。岩泉の森で育ち、岩泉で作られた家具がある暮らしは、どんなに素晴らしいことでしょう。決して安くはないけれど、いつかは欲しい阿部さんの手作り家具です。

★阿部工房の写真立てや一輪挿し、花台などの小物は、うれいら通り商店街の「横屋手しごとや」「ナドダーノ」でも販売しています。