達人の技で岩泉わさびの魅力を堪能する~花芽わさび料理教室報告
2013年 04月 29日
・昆東子さん(松茸入りひっつみ)
・邊見むつ子さん(鮭の親子ずし)
・田代久枝さん(縄文まんじゅう)
正に講師陣が自慢です。

まずは摘み取った花芽わさびの基本的なふすべ方(下処理)。熱湯をかけた後、流水で冷まし、砂糖・塩をかけて優しく揉んであく抜きをします。強く揉むと辛みが抜けてしまうので注意が必要です。
ここでNHKニュースにお花見会の様子が流れ一時中断。テレビで見るわさび園もとってもきれいです。(つい1時間前に撮影した映像を、あっと言う間に編集するNHKスタッフに驚きました。)

次は田代先生の「縄文まんじゅう」。そば粉とジャガイモの粉を混ぜて生地を作り、

花芽わさび、クルミ、味噌を混ぜて包みます。わさびとクルミ、味噌の組み合わせに驚きましたが、秘かにつまみ喰いすると、絶妙な味わいで美味しい。

さらに邊見先生の「花芽わさびと山菜のちらしずし」。「原木しいたけは軽く焼いておけば冷凍保存できる」ことなど、食材を無駄なく美味しく使うための知恵も、たくさん教えていただきました。

昆先生には「匠の技」ひっつみを作りを披露していただき、テーブルを囲んで待ちに待った昼食会です。素晴らしい「花芽わさび昼食会」の料理をご覧ください。
▼花芽わさびと山菜のちらしずし…塩蔵の八重桜が添えてあります。

▼花芽わさびめかぶ…めかぶも今が旬の岩泉食材です。

▼花芽わさび醤油漬け…どんな料理にも合う名脇役。

▼「ひっつみ」花芽わさび添え…繊細なだし汁も「匠の技」。

▼「縄文まんじゅう」…上品なのにしっかりとお腹にたまります。

「シェフツアー」での短角牛フルコースにも劣らない、「花芽わさびフルコース」でした。
終始笑いの絶えない昼食会となりましたが、参加者からは、「わさびがあるのは知っていたけど、日本一の産地だとは知らなかった。」、「今までわさびを生かし切れていなかった。これからは美味しく食べられる。」、「わさびの魅力をもっと岩泉の人たちに知ってもらいたい。」などの感想が寄せられました。
豊かな森と水に恵まれた岩泉町は素晴らしい食材の宝庫。
食材生産の背景を知り、美味しく食べることで、地域の生産者に感謝し、さらに生産者を支えていけたらいいなぁと思います。
今回の企画に全面的に協力して下さった「宮古農業改良普及センター岩泉地域普及サブセンター」に多大な感謝を申し上げ、報告を終わります。ありがとうございました。
(追伸)
昨日4月29日の岩手日報地域面に、記事を掲載していただきました。謝々!