「一次産業に経済力を与えて風景と雇用を守る」
2013年 05月 08日
昨年テレビ番組で地域デザイナーの梅原真さんを知り、著書『ニッポンの風景を作りなおせ 一次産業☓デザイン=風景』を購入し、梅原さんの仕事を学びました。そして先日、梅原さんの仕事の背景を伝える本を読みました。
『おまんのモノサシ持ちや! 土佐の反骨デザイナー梅原真の流儀』
(篠原匡著 日本経済新聞出版社 1,600円+税)
特に印象に残ったのは、第5話『仕事の基本は「ローカル」「ローテク」「ローインパクト」』。
「なぜ足元にあるモンを見ん!?」
「地元のおまんらぁ~がひとっつも大切にしちゃーせん」
「おまえはアホか。なぜカネを取らん」
「自分の考え方を表明せんと、誰がものを買うてくれるか」
一言一言がぐさりと突き刺さりますが、目指すところは、
「一次産業に経済力を与えて風景と雇用を守る」
ということだから。
岩泉町の、足元にある宝物は何?
豊かな森、澄んだ水、様々な手仕事や暮らしの知恵。
食料保存の技術。
山の暮らし、里の暮らし、海の暮らし…
岩泉産業開発の仕事は、大げさに言えば岩泉の素晴らしい風景を守り育むことだと思う。そのために、地域の宝物を発見し、魅力的な商品を作って、強いメッセージとともに全国に発信したいと思っております。
道のりは長く険しいなぁ~。
おばちゃんにもらった「ほろほろ」を食べて頑張ろ。
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昨日は東京でフランス料理店「サルキッチン」を営むシェフご夫妻が短角牛を訪ねてはるばる来て下さりました。東中野の小さなお店だそうですが、食材の背景に目を向け、丁寧に生産者のお話に耳を傾ける姿から、美味しい料理が目に浮かびました。
料理もまた、お皿に描く芸術ですねぇ。