シェフツアー in ロレオール~其の二、オール岩手の特別交流会
2013年 05月 18日
「プロからプロに伝える料理講座」2人のシェフによるデモンストレーションの後は、ル・デッサン増田稔明シェフとル・ブルギニオン菊地美升シェフによるトークセッションです。タイトルは、
「生産者と料理人の絆について」
ともに20代前半で渡仏し、現地で知り合って20年来の付き合いというお二人。実はこのシェフツアーのきっかけを作ったのも、このお二人なのだそうです。

料理雑誌の編集者から、被災地で奮闘する伊藤シェフをご紹介いただき、岩手にやってきたお二人は、ロレオール(奥州市)の全く平和は光景に驚きました。しかし、直後に気仙沼を訪れ、被災した居酒屋のメニュー表を見て、言葉を失ったそうです。
「ここにどれだけの料理人がいて、どれだけの人たちが料理を楽しんでいたのか…」

以後、繰り返し被災地に足を運んで炊き出しを行い、現地の飲食店が再開してからは、生産現場に目をむけ、岩手の食材の素晴らしさを発信し、時には沿岸部のメニューや商品開発に協力して下さっています。

【第2部】いわて山・里・海 食事会
「産地に行くことで、一皿を盛り付けるときのイマジネーションができる」とおっしゃるとおり、交流会では素晴らしいオール岩手の料理が並びました。主なものをご紹介します。
★大船渡・恋し浜帆立のマリネ

★江刺・菊地農場の卵を使ったオムレツ

★磯崎さんの天然ホヤ入りパスタ(?)

★宮古産・牡蠣と田野畑山地酪農牛乳のスープ

★八幡平サーモン

★前沢産・ニンジンのムースとコンソメ

★岩泉産・短角牛のパルマンティエ

岩手の風土や生産者への感謝の気持ちがこもった素晴らしい料理が次々と登場し、写真を撮るか、まず食べるか、非常に厳しい選択を迫られました。
(つづく)