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新刊「進化する雑穀 ヒエ、アワ、キビ」~懐かしい思い出を添えて

素晴らしい本が届きました。
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進化する雑穀 ヒエ、アワ、キビ 
 新品種・機械化による多収栽培と加工の新技術
」農文協 2,520円

この本を書いたのは、岩手大学の星野次汪先生と武田純一先生で、先週末に直々に岩泉町まで届けてくださったのです。星野先生が初めて当社を訪ねてきたのは、今から10年近く前のことです。
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当時は「岩手の伝統食」として雑穀が注目され、花巻市や二戸市で大規模な産地化の取り組みが始まったころです。雑穀産地としてはほぼ無名の岩泉町に来てくださったのは、未知の可能性を秘めた、貴重な“モチ性”の「ヒエ」の種を「安家地大根の長老」が守っていたからです。
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先生は単に調査対象として現地を訪ねるのではなく、生産者を励まし、さらに学生たちへの「生きた教育」のため、繰り返し大川地区や安家地区に来てくださるようになりました。農業機械が専門の武田先生は、最新の農業機械と「踏み鋤」など昔ながらの農具を比べ、更なる研究に頭をひねりました。
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初めは戸惑っていたばあちゃんたちも、気さくな人柄の先生と元気な学生たちの訪問を心待ちするようになり、農作業をするばかりでなく、「きびだんご」や「むぎきり」「ひゅうず」など郷土料理を一緒に作りながら、岩泉の山の暮らしを語るようになりました。
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学生たちとばぁちゃんの交流は数年続き、大学を卒業した学生が、初任給でお茶菓子を送ってきたり、それぞれの近況を知らせる手紙が届いたりしました。
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この交流は毎年手作りの冊子にまとめていただき、今でも時々懐かしく読み返しますが、今回出版したこの「進化する雑穀」にも、学生や岩泉町のばぁちゃんたちの感想や、「水ばった」を復活した大川大広地区の取り組みが紹介されています。

一時消滅しかかった岩泉町の雑穀栽培は、星野先生・武田先生のおかげで生き長らえ、細々ではありますが、今年も山の中の畑で芽を出しています。
by kyounoinaka | 2013-06-08 08:00 | ◎もの 岩泉まめつぶ農園…各地の畑から