11日の風景
2013年 06月 11日
今年の3月までは、「震災○○ヶ月、~」というタイトルをつけていましたが、このタイトルは24ヶ月で終了することにしました。
「震災を風化させてはならない」「震災は終わっていない」という言葉を時々耳にしますが、直接被災していない私には、それが本当なのか、判断できなくなってしまったからです。
震災を、一日も早く忘れたい人がいる。
震災を、決して忘れてはならないと考える人もいる。
震災を糧に、新しい挑戦をする人がいる。
震災で背負った大きな運命に、つぶされそうな人もいる。
一人の人間の心ですら日々刻々と揺れ動いているのだから、その人の心を完全に理解することはできないと、私は思います。
もし私の家族を失っていたら?
もし私の故郷の町が消えてしまったら?
時々防潮堤を歩いて、ぼんやりと考えます。
何かがわかるわけではないけれど、今もこんな風景が広がっています。
確かに大津波が来たのだなぁ確かめる11日です。
2013年6月 宮古市田老町にて