短角牛の群れに溶け込んでみる~岩泉町・兜森 標高1000mの楽園~
2013年 06月 17日
学生時代によく訪れていた場所なのですが、じつは岩泉に引っ越してきてからは初めて行きます。
その楽園は、県道から40分くらい砂利道をのんびり上がってゆくと、ぱぁっと開けます。
牧場の守り人(まぶりっと)が、突然の訪問に喜んでくれたのが、嬉しかったです。

それから、のんびりと牛たちの群れに溶け込んでみることにしました。


警戒されてます。おかあさん、あのひとだれ?
最初は見慣れぬ人物に警戒していた牛たちも、だんだんと接近を許してくれました。
子牛がお母さん牛の角をかじかじしてる!

子牛がおしゃれ中。足をお手入れ。

種牛(右)と雌牛の遭遇。いま忙しいのよ。べー。

しょうがないわね。

子牛たちの表情いろいろ。


この牧野では、黒毛和種や褐毛和種の放牧も受け入れています。

赤牛褐牛黒牛。
ちょっとしたリアル牛の博物館?な雰囲気を醸し出しています。
ただしこの牧場にはボスである純粋な短角牛の種牛が幅をきかせています。
そのため、黒毛和種や褐毛和種は、すでに子を宿した母牛のみが放牧される決まりとなっています。
こちらは牧場の守り人が暮らす、看視小屋です。
この牧野はふもとからの林道が長いため、基本的に泊りこみで看視が行われています。

風力発電と太陽光発電(バッテリーで蓄電)、そして薪ストーブ(たまにカセットコンロ)の、岩泉町でも最先端をゆく?自然エネルギー住宅ですよ。
とても快適だそうです。
(ただし、標高1000mなので、嵐のときはものすごい風だそうです。)
ちなみに、私が学生時代によく訪れていた頃は、この小屋は非電化でした。
日の出とともに起き、日暮れとともに寝る、そんな暮らしが営まれていました。
とても大きな変化ですが、おおらかな時間が流れていることは、変わりないようです。
牧野から望む夕陽、漁火などなど、守り人は四季折々の美しい景色を知っているとのこと。
ぜひ、私も体感してみたいものです。
きっしー