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土用の丑の日、牛方ばなし

江戸時代、短角牛の先祖である「南部牛(なんぶうし)」は三陸沿岸の塩や海産物、鉄を積み、北上山地を越えて盛岡、さらに秋田県鹿角まで物資を運びました。
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小本から盛岡までの行程は2泊3日。馬ならもっと速く運べそうですが、蹄が一つしかない(奇蹄目)馬は傾斜に弱く、早坂峠を越える急な山道には不向き。偶蹄目(蹄が2つ)の南部牛はスピードは遅いけれど、傾斜に強く、道草を食いながら着々と歩みを進めたそうです。
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南部牛の山越えは、ベテランの「棟梁」を先頭に、最後尾の「後牛(あとうし)」まで、7頭で「一群(ひとたづな)」を組んで行われました。「後牛」は新参の若い南部牛です。

♪ 先もよいよい 中牛もよいが まして後牛 なおかわいい コランサエ ♪
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と言うわけで、今日は「土用の丑の日」。旧小本街道を遡り、秋田から岩泉産短角牛肉を使った「いわて短角和牛弁当」が届きました。
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低脂肪高蛋白の美味しい短角牛肉を食べて、一歩一歩着実に、(道草も食いながら、)この夏も頑張りましょう。
by kyounoinaka | 2013-07-22 13:28 | 赤身が美味しい いわいずみ短角牛肉