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梅雨明けの日、短角牛の今

8月3日、岩手にも待望の梅雨明けが発表されました。
当地は季節風「やませ」のおかげで、今のところは暑さもほどほどではありますが、
夏らしい日射しを感じられる季節がやってきました。
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その日、私は梅雨明けは知らぬまま、釜津田へ。
短角牛の里では、梅雨の間の雨の恵みにより、デントコーンがむくむくと立派になってきていました。
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からまつ林の中、心地よい風を感じながら牧野に上がります。
白樺林の中、涼んでいる短角牛たちが迎えてくれました。
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傍らには、沢からポンプアップされた清涼な水が並々と注がれています。
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その脇では、牛たちが「塩もんめぇ」。
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暑い時期、牛ももちろん、塩分補給が大事です。
見ていると、次から次へと牛がやってきます。
昔は、飼い主が総出で月に何回か牧野まで歩いて上がって、塩分補給のために味噌をあげていました。「味噌けぇ」と言います。
そのときは、さながら皆での親睦会でもあったようです。

もちろん、草もんめぇ。「わたし忙しいのよ」
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この牧場の向こうには、同じく釜津田の別の牧野が見えます。
そこに行ってみると、ちょうど釜津田肉牛生産組合の人たちが、牛をパドック(囲い)に集めて、なにやら作業が行われています。
1週間後に開催される共進会(子牛の品評会)に出す牛を、トラックに乗せていました。
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同時に、ダニ予防のための外用薬「バイチコール」を背中にかけている、最中でした。
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この晴天を利用して、牧野内の採草地では、刈り取りされた牧草を乾燥中でした。
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短角牛を飼うためにとても重要な仕事のひとつが、冬に里に下りた牛が、たっぷり欲しがる牧草を確保すること。
これはなかなか大きな仕事で、高齢になった人にはちときつい。
しかし、高齢になっても、牛飼いを生き甲斐としている人もいます。
牛を放牧しつづける人がいることは、組合にとっても重要なことです。
そのため、若手の生産者を中心に、釜津田肉牛生産組合では、このように牧草を生産しています。
これからお盆も、作業が続くそうです。
頭が下がります。

午後。ラジオは、梅雨明けを知らせていました。
牛たちも夏を楽しんでおくれ。
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きっしー
by kyounoinaka | 2013-08-06 07:00 | いわいずみ短角牛