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田舎の本棚

当社には関東在住の相談役という名のご意見番がおります。この方は大変多くの本を読む方で、岩泉に来る度に若い職員に本のお土産をくれるのです。

これが、難しい専門書ばかりではなく、おそらく本を読む習慣をつけさせるために、とっつきやすい本を選んで下さっているのでしょう。流行の小説も多く、本屋大賞に選ばれた「舟を編む」(三浦しをん著)には、「努力を惜しまず頑張れば、素晴らしい出会いが待っている」とのメッセージが記されていました。

そんな相談役にいただいた本を含め、「今日の田舎」らしい文庫本をご紹介します。

1.「県庁おもてなし課」(有川浩)角川文庫740円
この春映画になりました。「町おこしは、若者・よそ者・バカ者が必要」と言いますが、観光には柔軟な発想が必要ですね。
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2.「津軽百年食堂」(森沢明夫)小学館文庫670円
これも映画になりました。森沢さんの旅のエッセイ「渚の旅人」には、震災前の三陸の様子が描かれています。
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3.「羆撃ち」(久保俊治)小学館文庫670円
タイトル通り、北海道で羆撃ちをする著者と、猟犬フチの感動的なノンフィクション。吉村昭さんの「熊嵐」を読んでから読むと、さらに迫力が増します。
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4.「まぐろ土佐船」(斎藤健次)小学館文庫600円
小学館ノンフィクション大賞受賞作。著者は遠洋漁船の元コック長で、命がけの漁の様子が描かれています。
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5.「震える牛」(相場英雄)小学館文庫750円
安いのには訳がある。このタイトルの意味が怖い。
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6.「いなかのせんきょ」(藤谷治)小学館文庫580円
鄙びた寒村で繰り広げられる村長選挙の話。村を愛する村議が立ちあがる、笑いと涙の痛快選挙小説。
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大人には「読書感想文」の宿題はありませんが、本を読んで、いろんな世界、いろんな価値観に接することができたらいいですよね。

ちなみに私は旅のエッセイや冒険もの、ノンフィクションなどが好きです。
by kyounoinaka | 2013-08-14 08:00 | 取るに足らない話