「アシオグスト2013IN韓国」報告の前に
2013年 10月 05日
実は大会に参加する前、韓国での開催と言うことに、多少なりとも不安を感じていました。過去の歴史や竹島を巡る領土問題から日韓両国の関係が悪化していたからです。しかし、この国際イベントに参加し、韓国に対する認識は大きく変わりました。
1日の開会式でスピーチをした韓国の農夫が言いました。「私たちの真心をお伝えする機会をいただいたことに感謝します。」そして、この言葉を多くの大会スタッフが実践していました。
空港での迎えと大会会場への送り、朝・昼・晩の食事の手配、山間部にあるホテル(キリスト教系の宿舎)への送迎。韓国語の全くわからない日本人に対し、日本語のできるスタッフは日本語で、日本語のできないスタッフは英語で常に声をかけてくれました。
閉会を待たずに3日に帰国する岩手のメンバーに対して、空港へのシャトルバスが出る街まで朝早く車を出してくれました。バス停について、バスが来るまでの15分の間に、温かい飲み物を差し入れ、記念写真を撮ってくれたのですが、その仕草がとても自然でした。
これに対し、何一つ手土産を持たず、「アンニョハセヨ(こんにちは)」と「カムサハムニダ(ありがとう)」の2つの単語しか理解せずに参加したことを、大変恥ずかしく感じました。
同じく開会式で、韓国国会議員の方が言いました。
「単なる食べものの問題ではなく、行動や考え方を左右する原理になっている。スローフードは、人と人、国と国のコミュニケーションなのです。」
明日からこの素晴らしい大会の様子をご報告いたします。