人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「北上山地民俗資料館」が面白い

今朝の岩手日報に宮古市にある「北上山地民俗資料館」の企画展「山村の衣生活-明治・大正・昭和」の記事が出ていました。先日私も見てきましたが、企画展以上に常設展示がとても面白かったのでご紹介します。

第一展示室 山人の仕事と祈り

「山の神信仰」「農耕」狩猟・漁労・養蜂」「山仕事」などの展示コーナーに分かれており、実際に山の暮らしの中で使われていた道具類が無数に展示されています。

そのどれもが非常に使い込まれていて、しかも岩泉町でも実際に見たり、ばぁちゃんの話の中で聞いたことがあるものばかり。まさにワンダーランドです。

第二展示室 山里の暮らしと道具

「宮古街道・ウマとウシ」コーナーを見ると、傾斜の厳しい北上山地の中での暮らし、短角牛のルーツとなった南部牛がいたころの暮らしが目に浮かびます。

まだじぃちゃんが元気だったころの、安家のばぁちゃんの家のよう、ヒトとウシが一つ屋根の下で暮らす「南部曲り家」も復元されています。

一番驚いたのは、「百万遍数珠」(ひゃくまんべんじゅず)です。

大勢が車座になって数珠をつかみ、真ん中で太鼓をたたく人のリズムに合わせて念仏を唱えながら数珠を回すという宗教的な儀式に使うものです。

実は10年以上も前のことですが、奥三河の山村を旅したとき、山奥のお寺で偶然「百万遍」に遭遇し、私自身も輪に加わったことがありました。太鼓をたたくおじぃさんは口から泡を飛ばしながら念仏を唱え、足がしびれてたまらなくなった私が隣のおばぁさんに「いつまで続くんですか?」と尋ねたところ、「百万回」と言われてぶったまげたことを思い出しました。

たった200円の入館料で、半日楽しむことができますので、興味のある方にはお薦めです。

北上山地民俗資料館 http://kitakamisanchi.city.miyako.iwate.jp/
電話0193-76-2167 月曜日休館

★ブログ掲載のためパンフレットを見直したところ、「写真撮影は原則としてお断りしています。」とのこと。確認せず写真をたくさんとってしまいました。(ゴメンナサイ)
という訳で、ブログ写真は削除させていただきました。(重ねてゴメンナサイ)
これは実際に足を運ぶしかないですねぇ。
by kyounoinaka | 2013-11-14 09:04 | 地域の話題