GINZA kansei「岩泉短角牛といわて晩秋の恵みを味う会」報告
2013年 11月 17日

そこには安家地大根と南部一郎かぼちゃが待っていました。

なんだかおしゃれに飾り付けられて、普段見ている大根とは違うもののように見えます(笑)
ここはGINZA kansei。坂田シェフは今年の夏、釜津田の短角牛放牧地にも来てくれました。
今日は、「~岩手のスローフード×風土をフレンチで ~ 岩泉短角牛といわて晩秋の恵みを味う会」が開催されるのです。
定員20人でしたが早々に満員となりました。
「龍泉洞の水を飲んでいる」「岩泉にはずっと前に行ったことがある」という方もいらっしゃって下さり、ありがたいことです。
坂田シェフとシニア野菜ソムリエ大平さんがこの食事会への想いを伝えてくださいました。

この食事会では、岩泉からは青豆、黒平豆、すたれ小豆、どんぐりパウダー、山栗、岩泉短角牛サーロイン、安家地大根などを使っていただきました。
そのほかにも、県内から様々な食材が登場。
「白身魚のカルパッチョ 安家地大根添え」

白身魚は大船渡産のヒラマサ。レンコンも、白身魚の食感とはまた対照的で合います。
どんぐりパウダーは、地粉といっしょにパンになりました。

「秋野菜のグリエ 生ハム添え」

マコモタケのシャキシャキ感、甘みが印象に残りました。
さてメインディッシュ。
「短角牛サーロインステーキ 黒豆青豆の赤ワイン煮込みをソースにして」

岩泉短角牛サーロインは、柔らかく焼き上がり、豆のソースがその旨味を包み込んで・・・今までに経験したことのない美味しさでした。
最後に私が感激したのは「すたれ小豆」と山栗が活かされたデザート。
「小豆 干し栗のグラッセ リンゴジャム 洋梨のシャーベット」

すたれ小豆、山栗そのものの持つしっかりとした食感と味が活かされ、和洋が違和感なく溶け込んでいました。
岩泉の伝統小豆である、すたれ小豆の可能性はとてつもなく大きい、と感じさせられました。
最後に、一関の骨寺村荘園で育てられている南部一郎かぼちゃも登場。

多くを語らなくとも、岩泉、そして岩手の食材の持つ強い個性と、坂田シェフによる巧みな組み合わせ・・・料理そのものが語りかけてくるような料理の数々でした。
特に「豆」の活躍が目立ったように思います。岩泉の宝として、この多種多様な豆の個性をもっと引き出していきたいなぁ、と思いました。
先日、ホテルメトロポリタン盛岡のイベントでも安家地大根の新たな可能性を感じることができましたが、
本当に一流のシェフからは多くの気づきを頂く事ができますね。
私も紙芝居風に短角牛の四季を紹介。
ちょっと生々しかったかな?とも思いましたが、牛が夏は放牧地でのびのび育ち、冬からは生産者が手間暇かけて育てる、その姿があって短角牛の美味しさがある。
その、普通の牛とは違う姿を、知ってもらうことが、必要だと思いました。
今後も積極的に人前に出ていきたいです。緊張せずに、
もっと皆さんに喜んでもらえることを喋れるようになりたいですね(笑)
あっという間に締めくくりの時間です。

素晴らしい食事会をありがとうございました。
ちなみに「GINZA kansei」では現在、【11月美味しい岩手県岩泉のディナー】コースが提供されていますよ。
きっしー