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「暮らし名人の技」を見た! in 岩泉町安家地区

久しぶりに豆・雑穀類の集荷作業に同行しました。今年はまだ積雪がなく、一見すると「寂しい風景」に見えますが、目を凝らしてみるとこの時期ならではの「暮らしの技」の数々が見受けられます。
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「きびだんご」に欠かせないタカキビの穂が吊るしてありました。ここはもともと冬の間の短角牛の部屋でしたが、牛を手放してもう10年になります。タカキビの下においてあるのは、購入から約60年、生涯現役の「唐箕(とうみ)」です。
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安家川の上流、標高1,239mの安家森(安家地区の最高峰。「~森」と名づけられた山には、その昔神様が住んでいたそうです。「森」は「守」でもあったのか?)から吹き降ろす風雪から家を守る「雪囲い」。天然素材100%で、庭の梅(?)の樹も支柱に活用しています。
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冬の冷たく乾いた風が吹き付けるようになると、軒先にいろいろ吊るします。凍み大根や凍み豆腐を作るにはまだ少し早いみたい。今は「干し葉」(大根やカブの葉)と「干し柿」が主役。こちらはフジツルに通してあり、ばぁちゃんのネックレスみたい。
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どこの家にも薪が積んであるのも素敵。最近は薪ストーブがブームで、通販でも薪が売られているそうですが、安家の薪は森の霊気を含んでいて、煙突から立ち上る煙にも風情が感じられます。
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山奥の村で「暮らしを創る」ことはとても大変なこと。安家地区の皆さんの「生きる力」にはいつも驚くばかりですが、こんなに素晴らしい暮らしの「技」や「知恵」を少しでも受け継いでいかなくてはいけませんね。
by kyounoinaka | 2013-12-13 08:00 | 岩泉まめつぶ農園