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「土佐あか牛」産地視察報告(1)

1ヶ月前のこととなりましたが、12月上旬に高知県「土佐あか牛」の産地を視察してきました。
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とても情熱的な方々が肉の販売・振興に携わっているという話は常々聞いており、
実は私きっしーは学生時代にも訪問したことがありました。

精肉担当となったいまだからこそ、また教えて欲しいことがたくさん出てきました。

岩泉短角牛肉の価格は、飼料価格・燃料価格の高騰などもあり、このたび値上げをさせて頂きましたが、
生産現場はまだまだ厳しい状況が続いています。
短角牛も減少が続いており、ますます希少な牛肉になりつつあります。
我々はいま、「岩泉短角牛の魅力、価値とは何なのか?」「岩泉短角牛はどんな方向に向かっていけばよいのか?」
あらためて考える、とても大事な時期にあると思っています。

そこで、他の赤身和牛の元気な取り組みから学んでみよう。
そう考え再び、今回は弊社の商品開発に様々な示唆をいつも頂いているアドバイザーの人といっしょに高知へ足を運びました。


まず、ちょうど高知広域食肉流通センターで開催されるという枝肉のセリを見学しました。
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短角はほとんどの牛がA2ランク、鮮やかな赤身が特徴です。
一方で土佐あか牛はA2~A4ランクまであり、A2ランクでも短角より霜降りな雰囲気がありました。
短角~黒毛の中間、
高知は暖地であることから皮下脂肪も少なめ。
夏に暑く山がちな高知に適応しています。
黒毛和牛と比べると小ぶりな牛で、どうしても重量差で価格差がついてしまうとのことですが、
とてもスタイルの良い牛と言う印象を持ちました。
黒毛和種とは違い、霜降りがきめ細かく、さっと口どけがよいということで、差別化しています。

続いて、土佐あか牛振興の最前線で活躍している、今や有名人となった高知県庁の公文さんからあか牛のブランド化について教えて頂きました。
土佐あか牛は、平成21年から「ブランド推進協議会」を立ち上げ、強いリーダーシップのもと本格的にブランド化を開始しています。
土佐あか牛はそれまでは県産の黒毛和牛と一緒に「土佐和牛」として売られていました。
しかし、黒毛と違う肉質をあきらかにして、売り方を転換したのです。

その違いを分かってもらうために、
こだわりのあるスーパー、美味しく料理してくれるシェフの方々との交流を通じて、
きちんとあか牛の価値を評価してもらう取り組みを続け、安売りをせず、
全農、精肉店、生産者など取り組みに賛同する関係機関全体が一丸となり、元気になることを目指していました。
そのなかで体重、出荷月齢等の基準によりセリの最低価格を設定し、品質面でも高めていくようにしています。
肥育牛、子牛ともに再生産可能な価格にかなり近付き、当初の目標はこの5年でかなり実現しつつあります。
公文さんが食べ歩きが大好きで、シェフとの結び役にもなっている、というのが印象的でした。

全ては書けないので、興味ある人はきっしーにお尋ねください。
とにかく本当に来てよかったです。
我々もまだまだ様々な面で勉強していく必要がある事を痛感すると同時に、
一丸となれば、5年で様々な成果があらわれるという実証を見て、勇気をもらいました。

(その2へ続く)

おまけ
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高知市内の路面電車

きっしー
by kyounoinaka | 2014-01-04 10:00 | □道の駅の旅&スローな旅