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「上を向いて歩こう」~いわいずみ短角牛の明るい未来を信じて

先日発売された料理人向けの専門誌「料理王国」でとても高い評価をいただいた岩手県の短角牛。記事の中で、岩泉町の短角牛を指定してコメントを下さったシェフもいて、とても勇気付けられました。
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短角牛(「日本短角種」という品種の和牛です。)の産地は主に北東北(岩手・青森・秋田)3県と北海道で、最も生産が盛んなのが岩手県です。短角牛は旧南部藩の在来牛「南部牛」を改良して生まれましたので、短角牛と言えば岩手県と言っても過言ではありません。

岩手県内を見ても、いくつかの短角牛産地があります。中でも短角牛発祥の地とも言える岩泉町、久慈市山形町(旧山形村)、二戸市が日本の短角牛3大産地です。
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そして、これらの産地は、必ずしも畜産に恵まれた環境にあるわけではありません。特に岩泉町の場合、飼料作物(短角牛のエサ)を自給するための耕地が限られ、さらに傾斜がきつくて機械化が難しく、購入する濃厚飼料についても輸送費がかさみます。

それでも、岩泉町の生産者は地域の自然環境と調和した伝統的な飼育方法を受け継ぎ、限られた畑を有効に使ってできる限りエサの自給に取り組み、「健康で丈夫な子牛生産を」「安全安心はあたりまえ、美味しい短角牛肉を」との思いで、家族総出で短角牛を育てています。
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実は昨日、人気ブログ「出張食い倒れ日記」で知られる農産物流通コンサルタントの方にお会いし、「いわいずみ短角牛」の将来についてアドバイスをいただいてきました。安全で美味しい短角牛肉を全国へお届けするために、そして短角牛とともにある岩泉町の「山の暮らし」を維持するために何ができるのか、日々思いを巡らせています。
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by kyounoinaka | 2014-01-18 09:45 | いわいずみ短角牛